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私はよくカウンセリングで「にも関わらず」という言葉をよく使います。

うつ病「にも関わらず」どう生きるか、今がつらい「にも関わらず」どう生きるか、精神疾患を患っている「にも関わらず」どう生きるか、とクライエントに伝えます。

この言葉は特にうつやしんどい状況に振り回されている人たちにとっては勇気を与える言葉ではないかと思います。
私は「にも関わらず」という言葉の中に「人はどんな状態であろうと自分の人生を切り開いていくことができる」という力強さが含まれているような感じを受けます。
私たちは人生に行き詰ったとき、もうこれ以上生きていけないような苦しみを感じます。また、「これがあるから私は幸せになることができない」と思い、幸せになることができないとあきらめてしまう人も多々います。自分らしく生きていくことに絶望してしまった人もカウンセリングではよく見かけます。

私たちにはどんな状況に関わらず、幸せになる権利はあります。それは理想通りの幸せではないかもしれません。しかし、幸せでない「にも関わらず」私たちは今の状況が不幸だと思わない選択をする権利があります。

つらくてもうだめだと思ったことはあると思います。しかし、それを乗り越えて振り返って見みたとき、どう思いますか。多くの人は「あのつらい状況があったから今の自分があるんだ」としみじみと思うのではないでしょうか。もちろん、その時は本当につらくて、そんなことを考える余裕もないし、当の本人は死ぬほどの苦しみを味わっています。

しかし、つらい状況「にも関わらず」、私たちはそれを乗り越え、成長し、良かったと思うことはできます。

だからこそカウンセリングでは、私は「にも関わらず」どう生きていけるかを伝え、そのために何ができるのかを一緒に考えます。

もし読んでいる方でつらい状況にいる人がいたら、こう自分に問うて見てください。
「今のつらい状況に関わらず、私はどんな人生を本当は歩みたいのだろうか?そのために私には何ができるのだろうか?」
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2011.10.29 Sat l メンタルヘルス l コメント (0) トラックバック (0) l top
今回は最近読んだ本の紹介をします。

「ツレがうつになりまして」という本です。2006年に出版された本で、ドラマ化されたり、今年は堺雅人と宮崎あおい主演で映画化されましたね。私は最近になって妻から「この本いいよ」と進められて読んでみました。



感想はとても面白いです。カウンセリングではうつ病と診断された方とよくお会いしますが、この本でツレがうつを発症し、そして治っていく様子はとてもリアルです。生の患者さんを見ているような気持ちです。

また、奥さんである細川貂々さんが夫のうつに対してどう関わっていくかも、読んでみて大変勉強になりました。よくうつの方や家族に対して「本人のペースを尊重しましょう」とか「頑張ってとは言わないように」と専門書には書いていますが、当の本人達は困っています。
どうしようもなく焦っていますし、先の見えない不安に押しつぶされてしまいそうになります。

その中で、ツレと奥さんがそれぞれ自分や相手、うつと向き合い、絆を深めていく様が活き活きと書かれています。ぶつかり合いながら、時には笑いながら、それでも頑張って一緒に生きていこうという姿勢が本からにじみ出ています。

うつは人間だれもが患う可能性のある病気です。私たちは自分の中で見出したやり方で人生を生きてます。その生き方がこれ以上上手くいかない時がやってきます。その時に多くの人は心身の不調を訴えます。

要するにうつ病とは「人生に行き詰った状態」なのです。だから混乱したり、イライラしたり、落ち込んだりします。最悪の場合はどう生きていいのかが見えてこないので、自殺を選ぶ人もいます。
そのため、うつを治すには薬を飲むことが必要となる場合もあります。しかし、それよりも大切なことは自分の生き方を見つめ直すことです。そのためには、いろんなことを試してみたり、また大切な人と関わり合うことです。

この自分の生き方を見つめ直して、新しい生き方を見出していこうという過程がこの本には本当にリアリに表現されています。

ぜひ、一度手にしてみることをお勧めします。
2011.10.22 Sat l 精神科臨床 l コメント (0) トラックバック (0) l top
カウンセリングのテクニックの一つとして「Iメッセージ」があります。

「私は〇〇だと思う」と言うように自分が思っている意見として相手に伝える言い方のことを指します。

例えば、相手に対して自分の意見を言う場合、「これは普通に考えてダメでしょ」と言ってしまう人は結構多いと思います。この言い方では相手は非難されたと感じ、抵抗することがあります。

こういう時にIメッセージを使うと、「私はそうではなくて、こうしたらいいと思う」というような言い方をします。つまり、世間一般の見方であると伝えるのではなく、自分の意見として伝えること。これがIメッセージです。

この言い方はカウンセリング以外にも使えると思います。
自分の意見を伝えるので、相手に自身の思いを素直に伝えることができます。
Iメッセージは自分の思いを飾ることなく伝える技法だと言えます。

ポイントは感情的にならないこと、相手が自分の思いを聞いてくれる余裕があるときに伝えることです。
どんな場合でも、どちらか一方が感情的になっていては、話し合いはなかなかできません。

2011.10.13 Thu l 人間関係 l コメント (0) トラックバック (0) l top
「カウンセリングは親しい人との間ではできない」とよく言われます。
専門的なカウンセリングの技法や考え方を家族や親友に使うことは難しいといえます。

これはなぜかというと、カウンセリングとはそもそもカウンセラーとクライエントという人間関係を土台にして進めるからです。この関係をカウンセリング関係と呼んでいます。

この関係をもう少し詳しく言うと、カウンセリングでは専門的な経験や訓練を受けたカウンセラーが支援します。そのカウンセラーが何らかの援助をしてくれると期待してクライエントはカウンセリングをを受けたいと思います。当然、カウンセラーは第三者なので、クライエントの人生とは本来関係のない人です。そのため、身近な人には言えなかった経験や価値観を話すことができます。

この前提があって、初めてカウンセリングの関係を築くことができます。

カウンセラーにとってもクライエントは人生に関わりのない人です。本来は無関係な人同士が話し合うからこそ、お互いに心の底から話し合うことができます。それに専門的な治療技法(認知行動療法など)を加えることでより良い支援につながります。

カウンセリング技法とは本来この人間関係を土台にして作られています。これ自体、あまりにも不自然です。

私たちの身近な人との関係は自然に作られたものなので、カウンセリングで学んだ技法をそのまま生かすことはかなり難しくなります。私自身も身近な人に対してカウンセリングの技法を使ってしまい、逆に問題をこじれさせてしまった経験は少なくありません。

ただ、カウンセリングの技法をそのまま使うというのであれば問題ですが、人間関係をより良くするために自分なりにそれを工夫・改善していくことはできます。教師、経営者、親、親友、夫、それぞれの特性に合わせたやり方を作っていくのであればとても有効だといえます。そのための参考資料としてカウンセリングの技法や考え方を見ていくことが大切なのではないかと思います。

何もすべての人がカウンセラーの技法を学び、そのようにしなければいけないとは私は考えていません、自分の特性や長所を知ってより良く生かすことが、より良い人間関係を築き、より良い人生を歩むことにつながると私は考えています。


2011.10.13 Thu l カウンセリング考察 l コメント (0) トラックバック (0) l top
自分を知ることはメンタルヘルスの上でも役に立ちます。

それは生きていく中で大きな支えにもなりますし、拠り所にもなります。
困った時やつらい時にそれを乗り越えるエネルギーにもなります。

自分を知ることは何も自分自身の全てを知ることではありません。

まずは自分がどんな思いを持っているのかを知ることです。
例えば、自分はどうなりたいのか、何をしたいのか、どんな人生を送りたいのか。
他にも自分は何を得ると幸せになれると思っているのか。

そしてそれらの思いは自分にとって本当に必要なものなのか、心地よいものか、その思いを実現できるかどうかを知ることができれだけで、ずいぶんと楽になります。

特に大切なのは「その思いを実現できるかどうか」です。
実現するためには、今の私にはどんな能力や状況が必要で、そのためには私は何をするのかを考える必要があります。

それができると、今度は自分の意志で行動を選択することができます。
自分が大切と思うものに向かって、自分の足で歩かないといけないからです。

自分の足で歩くことで、私たちは「自分の力」を感じ、大きな自信へとつながります。

この自信を積み重ねることが、私たちが生きていく上で土台となり、またエネルギーとなります。

自分自身の思いを知ることが、自分を支えるための第一歩となるのです。それはメンタルヘルスを維持するためにも大切なものとなります。

あなたは自分の人生をより良くするために、どんな思いをお持ちでしょうか?
2011.10.06 Thu l メンタルヘルス l コメント (0) トラックバック (0) l top
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アンチエイジングの意味