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toshirouさん、コメントありがとうございます。

アルコール依存症の断酒継続の仕事をされているようですが、かなり難しい現場におられると思います。

参考にできる意見ということですが、アルコール依存症を簡単に説明した上で、リアリティセラピーではどのようにしてそれらに対処しているかをお話ししたいと思います。

まず、アルコール依存症とはアルコールを日常生活に支障が出てしまうまで飲んでしまう状態です。
例えば、私たちは車で運転をする前はアルコールを摂取しないようにお酒を飲みたい衝動(飲酒欲求)をコントロールすることができますが、依存症者の場合はそれをするのが難しくなります。
また、いったんアルコールを摂取すると明日早朝に仕事があるにも関わらず飲み続けてしまい、二日酔いで仕事を休んでしまい、結果として社会からの信用を失う結果となります。
さらにお金がないのにアルコールを購入するのにお金を使ってしまい、生活が困窮してしまうこともあります。
そのため、親しい人との関係も悪化し、家族も不幸になってしまう病であると言えます。

これらの飲酒欲求をコントロールできない状態がアルコール依存症です。

このアルコール依存症の治療ですが、方法は一つしかありません。
それは「お酒を一生飲まないこと」です。
そのため、抗酒剤(アルコールを飲むと激しい吐き気や頭痛を引き起こす薬剤)や断酒会などAA(アルコールミーティング)などの断酒を支える会などが活用されています。

しかし、アルコール依存症の方の難しい点は「私はアルコール依存症ではない」と病気を認めないところです。そのため、治療プログラムの一環としてアルコール依存症の講習会を定期的に行う病院もあります。

また、断酒を常に継続させるのも難しいものです。
ふとした弾みでお酒を飲んでしまい、アルコール漬けの毎日に戻ってしまうことも多々見られます。
断酒を一生涯継続させることができるかどうかがアルコール依存症の治療の中核となのです。




さて、toshirouさんの「断酒継続での土台となる考え方や参考にできるヒント」ですが、リアリティセラピーでは以下のようにアルコール依存症を考えています。

まず、なぜアルコールを摂取するかですが、それはアルコールが快の気分を提供してくれるからです。
つまり、アルコールによる酩酊感や幸福感、昂揚感が快となりそれが依存症者の欲求を満たすものとして頭の中にインプットされています。(上質世界)

逆に言えば、アルコール以外で欲求を満たすイメージを持っていないということにもなります。
だからアルコールでしか自分の欲求を満たすことができないのだとリアリティセラピーでは考えています。
そこで、アルコール以外でその人の欲求を満たせるものを一緒に探していく必要があります。

リアリティセラピーの提唱者グラッサー博士は「AAほどアルコール依存の治療に適したプログラムはない」と言っています。それは何故かというと、AAの参加者はまず「断酒を継続したい」という信念を持って参加しています。
その中で、参加者とスタッフが助け合いながら断酒を継続しています。

この関係が大切がとても大切だとグラッサー博士は述べています。

つまり、アルコールでしか欲求を満たせない状態から周りと支え合いながら断酒をしていくことで欲求を満たしていけることが、アルコール依存症で最も大切な要素なのです。

何よりも必要なのは彼らが断酒をしても欲求を満たせるように支えていくことです。
具体的にはAA参加者の支えの他に家族の支え、近しい人との支え、またスタッフの支えです。
断酒継続は何度も挫折したり、順調と思っても飲んでしまったりと一進一退を繰り返すことが多いものです。そのため、本人は周りの人も「またか」とがっかりし意欲を失ってしまうことがよくあります。

一緒に断酒をしていこうという目標をみんなで共有し、支えあう姿勢を忍耐強く、最後まであきらめないで継続できることがアルコール依存症者を救う支えになると思います。
ポイントはアルコール以外の欲求を満たすお手伝いをどうできるかだと思います。

toshirouさんのヒントなれば幸いです。

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2012.08.30 Thu l 精神科臨床 l コメント (1) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

カウンセリングでは特にですが、「熱く」なりすぎると高い確率でカウンセリングは失敗します。
具体的には「よし、この人を何とかして治してやろう」「何とかして幸せにしてやろう」とカウンセラーが熱くなればなるほど、カウンセリングは上手くいきません。

つまり、クライエントとの間に溝ができてしまい、気まずい雰囲気が流れ、一生懸命考えたカウンセラーのアドバイスも「いえ、そういうわけじゃありません」とクライエントに断られ、気持ちが悪いまま時間となり、お互いに心にしこりを残した状態で終わることがほとんどです。

カウンセラーとしてカウンセリングに情熱を向けることは大切ですが、クライエントを何とかしようと熱くなり過ぎてしまっては本末転倒です。ちなみにカウンセラーが熱くなり過ぎることを専門用語で「逆転移」と呼びます。

その一方で、カウンセラーは冷たすぎてもいけません。冷たすぎると今度は人間味がなくなり、クライエントにしてみたら「この人本当に私に関心を持ってくれているの?」と不信感を募らせることにもなります。

そのため、私個人としてはカウンセラーは涼しくて暖かくなることが大切ではないかと思います。「暖かい」は割とイメージしやすいのですが、「涼しい」はちょっと難しいかもしれません。

「涼しい」とは一歩距離を置いて冷静に見れるけれど、冷たくないので一緒にいて心地よい、そんな心境です。

この心境は日常の人間関係にも役立つものです。つい相手に良くなってほしいと思うあまり、熱が入り過ぎたあまり、逆に鬱陶しがられた経験があるものです。
かといって相手に良くなってほしいという気持ちは大切なものです。それを手放して、相手に関心を示さない「冷たい自分」になる必要もありません。

その時に「涼しい」自分をイメージしてください。

「涼しい」自分とは相手と少し距離をとります。
相手が良くなりたいと考えているイメージと自分が「相手に良くなってほしい」と思っているものとは当然異なります。
相手が良くなりたいと思っているイメージを想像し、そして自分はどう動いたら相手の助けになるかを考えてみてください。
わからなければ相手に聞くのも手です。

熱くならずに涼しい自分でいること、これが人間関係をよくするコツです。

リアリティセラピー神戸勉強会は今週の日曜日(9月2日)です。人間関係をよくしたいと考えている方はぜひお越しください。

リアリティセラピー尼崎支部勉強会

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2012.08.28 Tue l 人間関係 l コメント (1) トラックバック (0) l top
もうすぐ夏も終わりですね。
皆さんはこの夏はいかがお過ごしでしたか?

私は今年は海に行きました。
後は・・・仕事の思いでしかありませんね。
研修会の講師やカウンセリングの仕事ばかりしていました。
仕事がない時はカウンセリングの本を結構読みましたね。

私は若干(いや、かなり?)ワーカーホリックの傾向があります。
ワーカーホリックと単なる仕事好きの違いは、ワーカーホリックは仕事をしていないと不安で不安で仕方がないのに対して、仕事好きの人はそれがないということです。

私は仕事をしていないと不安になることが多々あります。
まあ、フリーランスで仕事をしているので、仕事がない時は収入に困るというのが一番の原因ですが(笑)

しかし、それ以上に私は仕事が好きですね。
カウンセリングがなくて暇なときはクライエントがどうすればよくなるのか、私にできることはなにか、なぜあのクライエントはこういうことを考えていたのか、そればかり考えています。
すると、自分の中で「こういうことか」とひらめきのようなものが見えることがあります。
この時はかなり喜びを感じる瞬間ですね。

やはり私は臨床が好きなんだと思います。
となると、自分は一般的なワーカーホリックとは違うのかなぁと思ったりもします。


今日は珍しくつぶやいてみました。
ちょっと疲れているかもしれません。
明日はぐっすり休んで月曜から仕事がんばろう!!

皆さんも休日はゆっくり過ごして、疲れを癒してください。


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2012.08.25 Sat l その他 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

カウンセリングでは時折アスペルガー障害やADHDの疑いのある方が来られます。

その時に、私の方から「あなたはアスペルガーですよ」と伝えることはまずありません

この理由は
一つは私が医師ではないので診断名を言うことはできないこと、
もう一つはそれを伝えたところでその人の支援につながることが滅多にないからです。

後者について私が考えていることをお話ししたいと思いますが、その前に「なぜアスペルガーやADHDなどの診断名があるのか」を考えることが必要です。

医師が診断や病名を伝えるのは、その人を治療するための方針や計画を作るためです。病名や診断を基にして、これからどうするのかを決めていき、そしてその人が改善できるような治療を施していきます。

つまり発達障害についても、本来はその人の支援につながるためにその診断名を付けていくことが必要です。そのため、安易に発達障害であると判断し、その人に伝えても利益とはならず、却って害にさえなります

これらの場合でで特に多いのが、ただ診断名を付けられただけで、結局何も支援されず、逆にどうすればいいのかわからなくなって、放ったらかしになっているケースです。また、診断名を付けられて自信を無くしてしまった子どももいます。他にもアスペルガーと診断された結果、その日からアスぺルガー障害のように振る舞おうとする子どももいます。
できれば、子供に発達障害の診断を付けさせたい場合は、担任や校長、スクールカウンセラーに相談し、慎重に進めることが大事だと思います。下手をすれば、子供の一生を左右することにつながりかねません。そして、もしつけることが必要であると思われた場合は、そうすることでその子にどんなメリットがあるのか、私たちに何ができるのか、どんな支援ができるのかを是非考えてください。


さて、実際にこういう方がカウンセリングに来られた場合は、本人が発達障害の症状で日常生活に支障が出ていることを主訴として来られた場合は障害のことに焦点を当てることもあります。
しかし、多くのケースでは発達障害の可能性がかなり高いとしても障害のことを話したり、そこに焦点を当てることはありません。


カウンセラーができることは、クライエントがより良い人生を歩むお手伝いをすることだけです。
そして、その際に障害の部分が壁となるのであれば、それをどう乗り越えていくのかを一緒に考えていくことです。また、乗り越える中で、クライエントが自分らしさというのが見えてくることがあります。

この「自分らしさが見えてくる」というのが特に大切です
これによって、今の状況がなぜ自分と合わないのかがわかってきます。わかってくることで、次にどうすればいいのかが自ずと見えてきます。

※実際に発達障害の方は、人よりも「合わない」と感じる状況が多いものです。また、多くの人がスムーズに合わせているのを見ると、「自分の個性・特性で合わない」のではなく「合わせられない自分がダメなんだ」と思ってしまいがちです。そうするとどう生きていけばいいのが見えずらくなってきます。

発達障害の支援のポイントは、その人が生きやすいような環境を整えることや、少しでもハンディキャップがなくなるように教えていく(療育する)ことです。

その一方で、発達障害のカウンセリングのポイントは、自分らしさや個性が見えてきて、どう生きていいかわかるように支えていくことではないかと思います(もちろん、これは発達障害以外のカウンセリングにも当てはまりますが・・・)。


最後に、これを読んでみた方で「もしかしたら発達障害かも」と思われた人もおられるかもしれません。
その方はまず「発達障害であるとわかることで自分に何のメリットがあるのかどうか」を考えてみることをお勧めします。
もし見えてこない場合は、一度カウンセラーに相談してみるか、自分らしさを知るためにカウンセリングを受けてみるのもいいかと思います。


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2012.08.22 Wed l 発達障害 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

今回は昨日の勉強会でもお話ししたのですが、上質世界を聴く質問について書いてみたいと思います。

参照:私たちは自分の理想に近づくように行動している(上質世界)

上質世界とはその人が願っている世界や、嬉しかったことや大切にしているもの、話したいことが入っている世界であると選択理論では言われています。カウンセリングで相手の情報を知るときもそうですが、直接情報を聞き出すよりも、相手の上質世界に焦点を当てて聴いていくことで、意味ある情報、つまりその人との関係において役立つ情報を手に入れやすくなります。

ここで相手の上質世界を聴くためのポイントがあります。
具体的には5W+1Hの質問をすることです。
5WとはWhat(何?)、Who(誰?)、When(いつ?)、Where(どこ?)、Which(どれ?)の5つの質問です。
また1HとはほHow(どのように?)とういう質問です。

ここで大切なことはWhy(なぜ?)が入っていないということです。
実は「なぜ?」と言う質問は相手の上質世界を聞くのを邪魔する質問です。

あなたが何か気まずい失敗やミスをした時に周りから「なぜ、そんなことをしたのか?」と聞かれた場合、どう感じるでしょうか?
大概の人は圧迫感みたいなものを感じるのではないかと思います。
他にも
「なぜ、そんなことを言ったのか?」
「なぜ、そう思っているのか?」
「なぜ、そう感じたのか?」
「なぜ、そうなったのか?」
など言われたとしたとしたらどう感じるでしょうか?

すぐにはっきりとわかりやすく答えるのは難しいのではないかと思います。

また、私が仕事のミスをした時に、「なぜ、あんなことを言ったのか?」と反省しても納得のいく答えはなかなか出てきません。「あんなことを言わなければ」「あの時にもっと準備をしておけば」「注意を払っていたら」と堂々巡りのことを考えてしまい、落ち込んでしまいます。

落ち込みの感情が出てしまうと、人は上手く振り返ることが難しくなります。そのため、グルグルと頭の中で考えてしまい、「なぜ?」の迷路から抜け出せなくなってしまいます。


そのため、なるべく5W+1Hの質問を使った方がコミュニケーションも円滑に進みやすくなります。
例えば、夫婦でお互いの意見がかみ合わない時に「なぜ、夫はわかってくれないのか?」「なぜ、妻はあんなに感情的になるのか?」と考えてみても納得いく結論は出てきません。

それよりも、夫婦の「何?」がかみ合わなかったのか、夫(妻)は「何?」を考えているのか、「いつ」、どこで」、「どのように」話し合えば納得いく答えが見つかるかを考えてみてください。
また、複数の意見を出し合い、「どれ」がお互いに一番納得のいく答えかを話し合ってみてください。
そして、「どのように」すれば満足いく結果が得られるかを一緒に考えてみてください。

このやり方をするだけでお互いの上質世界に触れながら話し合うことが可能となります。


また、先ほどの失敗の例で言えば、「何」がまずかったのかを考え、これから(いつ)、同じ状況(どこ)があった場合は「どのように」気を付ければいいかを考えてみましょう。また今私がしないといけないことは「何か」を考えていくことで失敗に対しての反省や振り返り、今後の課題や対処の仕方もポジティブに見ることが可能になると思います。

ポイントは5W+1Hです。
ただ、使いこなすには練習が必要です。
またリアリティセラピー勉強会でもこのやり方を練習していますし、コツについてもお話していますので、興味がある方はぜひ参加してみてください。

リアリティセラピー尼崎支部勉強会

リアリティセラピー尼崎支部HP

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2012.08.19 Sun l リアリティセラピー l コメント (0) トラックバック (0) l top
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アンチエイジングの意味