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心理カウンセラーの田中勝悟です。

最近「ネットで調べたら発達障害の項目に当てはまっていて、そうじゃないかと思って」とカウンセリングに訪れる人がよくいます(実際に本当にそうだったいう人もいます)。

中には別の病院で医師と話していたら、「発達障害の可能性がある」と言われてそれで調べたいと来る人もいます。

ちなみに多くの方がよく当てはまると言っている項目は大体次のようなものです。

〇人の空気が読めない。
〇変にこだわりがある。
〇よく間違えをしやすい。
〇注意力・集中力がない。
〇人の気持ちがわからない。
〇急な変更に弱いところがある。
〇どこから始めればいいのか混乱することがある。
〇作業に時間がかかる。
〇昔言われたことがなかなか忘れられない。切り替えができない。
などなど。。。

これを読んでみて、「あ、私もそのような傾向がある」と思った方、何人くらいるでしょうか?
「当てはまる」と思ってしまう人は結構多いのではないかと思います。

そうです。
これらは程度の差はありますが、大体の人が当てはまるものです。
また、上記の状態はうつ状態や気持ちが不安定な状態などでもよく見られます。

つまり、発達障害と呼んでいいものなのか、それともストレスによる反応なのか、精神疾患による症状なのか、「項目に当てはまるかどうか」だけでは全く分からないのです

そのため、冒頭で挙げたように、「もしそうかな?」と思ったときは、専門家に相談した方がいいでしょう。

私は大体このような方にはロールシャッハテストを実施することが多いです。
ロールシャッハテストは心理的なものだけではなく、この人がどのような情報処理の仕方をしているか、それが発達障害的なものかどうか、それでどんな人生を送ってこられたのかが見えてきます。おまけに精神疾患になっているかどうかも見ることができます。

もっと具体的に知りたい場合は、知能検査や認知機能検査を取った方がいいでしょうが、大体の傾向はロールシャッハテストで十分だと考えています。

しかし、ここで大切なのは発達障害は治りません。
なぜなら発達障害はその人の個性であり、治すというよりも成長を促していくというのが正しいです
そして、そのコツは自分がどういうタイプなのかを良く知り、そして受け入れることだと思います。

そのため、私はこうクライエントに伝えることが多いです。
「人ってのは、誰でも得手不得手があります。不得手にばっかり目を向けてしまうと、どんどん発達障害っぽく自分が見えてきます。自身が得意とすることと、苦手としていることをしっかり知ることで、もっと自分の長所を活かして、自分らしく生きていけるようになると思います。」

発達障害かどうかではなく、自分らしくどう生きていけるのか、そのためにどんなことが自分にはできるのか、それが一番大切ではないかと思います。

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2012.09.28 Fri l 発達障害 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

今日は専門家向けに書いています。

カウンセリングとはやればやるほど面白く、そして深いものです。

カウンセリングに来られる方は、うつ病や適応障害、IBS、強迫神経症、不登校など、何かしらの不適応症状を持っている方が来られます。
ここで大切なことは、カウンセリングではこれらの症状を治すことはできません
カウンセリングでできることはその人が少しでも欲求を満たし、より良い人生を歩めるよう支えることだけです。

カウンセリングを受けて不適応症状が治った、改善したという人は多いですが、それ結果としてそうなっただけで、最初から症状を治そうとすればするほど高い確率でカウンセリングは失敗します。

人は周りからコントロールされようとすると無意識のうちに抵抗してしまう傾向があります。
例えば、命令口調で指示されると、ムカッとしてしまう人は結構多いと思います。

実は、カウンセラーがクライエントの症状を少しでも良くしようと思って関わってしまうことも、クライエントにとってはコントロールとなるのです。

具体的には、
「学校に行きたくない」と訴える子に対して、カウンセラー側が学校に行かせようと話を進めてしまう場合が挙げられます。
また、うつ病で休職中の人に対して、少しでも早く職場復帰できるように焦点を絞って話を進める場合もあります。
落ち込んでいる人に対して、「つらかったね」とすぐに言ってしまう場合もやり方によってはコントロールとなります。

これらの例を聴いていて「はあ?」と思った人、結構多いと思います。

その感覚は正解です。

親が学校に行きたくないわが子に対して「そっか、行きたくないんだ」とは言ってられないし、上司が部下に対して「職場復帰を焦らないように」と言うのも難しいものがあります。落ち込んでいる人に対して「つらいな」と言いたくなるのが人情です。
(もちろん、状況にその人の状態によりますが)

問題はカウンセリングで一般の人がやるようなやり方をそのまま使うことです。
一般の人が言うことをカウンセラーが言うのであれば、その人にとってカウンセラーに行く意味はほとんどないと思います。

難しい話ですが、カウンセラーの一番のテクニックはクライエントをコントロールしようという思いをなくした状態で話を聴くことです。クライエントを良くしようとコントロールするのはカウンセラーのエゴです。

カウンセラー側のクライエントが良くなる状態とクライエントの自分が良くなっている状態は違っているのが普通です。
例を挙げれば、カウンセラーとしては職場復帰した方がと考えていても、クライエントとしては自分にあった職場に転職した方が良かったというケースもあります。
最初は簡単に見えた悩みだったが、聴いているうちに実は大変な状況だったということも何度もあります。

だからこそ、カウンセラーはクライエントの思いにしっかりと寄り添い耳を傾ける姿勢が必要なのです。
アドバイスはクライエントの支えになるのであれば使った方がいいですが、話を聴かないで行うアドバイスは全く受け入れられません。
しっかりとその人がどういう風になりたいのか、今どんな状況でどういう思いをしているのかを聴いたうえで、タイミングを見計らないとアドバイスを無意味どころか、クライエントとの関係を壊したり、クライエントの害になってしまうことさえあります。

じっくり話を聴いて、クライエントがどうなりたいのかを、今の状況などをゆっくりと整理していくことがカウンセリングです。その上でクライエントがどうすればよい人生になるかがわかってきます。すると、たいていは症状も軽くなり、薬も減っていることが多いです。
気づいたら治っているのです。
(治るという表現も適切ではありませんが、あえて言えば「病気を選択しなくなった」という表現が近い気がします)
全ての行動は選択されている(全行動)

カウンセリングとはその人がこれからを生きていけるように、上手い対処法を見つけ、病気を選択しないで生きていく力を身につけられるよう支えていくことです。
あるいは今の状況や思いを整理し、先へ進めるように一緒に考えていくことだけです。

その結果、治ったというだけで、初めから治しにかかったり、解決させようとすると失敗します

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2012.09.20 Thu l カウンセリング考察 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。
今日でこのブログを立ち上げてから1周年立ちました。

最近は忙しくなり、なかなか更新ができない日が続いていますが、これからもお役に立ちそうな情報を発信していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。

また、ブログを見てリアリティセラピーに興味を持った方は尼崎支部勉強会に来てくださると、きっとご満足いただけると思います。
遠方に住んでいる方は、日本全国にたくさんの支部がありますので、そちらに行って頂けたらと思います。

日本リアリティセラピー協会 全国支部研究会一覧

リアリティセラピー尼崎支部勉強会


ちなみに私事ですが、昨日は久しぶりに昔お世話になっていた少林寺拳法の道院に行きました。
私はそこの副道院長として子供達に少林寺拳法を教えていたことがあります。
(今は忙しくてなかなか行けませんが)

久しぶりだったため最初は私も緊張していましたが、子供たちの笑顔に次第と癒されていきました。

子供のすごいところは、少しでも「出来た!」と感じたら、すぐ笑顔になることです。
私なんて「出来た」と思った瞬間に「次は失敗するかも」とつい先のことを考えて素直に喜べません。

素直に喜べるのは子供に備わっている力なんだと思いました。

また子供は純粋な目で大人を見ているんだなと改めて感じました。
純粋というのは「この人はこれができるからすごいんだ」と条件付きで人を見ないということです。
子供は自分を気遣ってくれるかどうか、信頼していい人かどうかそれだけで大人を見ます。
子供は大人を認めてはくれません。
大人が子供を認めてあげることで、子供は大人を信頼してくれるのです。
しかも条件付きではなく非常に純粋な目で。

そういう子供の良さをもっと活かしていけたらなと、道場で子供達と関わりながら、改めて思いました。

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2012.09.18 Tue l その他 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

私たちは様々な価値観や信条を持って生きています。
当然、相反するものもあり、その都度対立や人間関係に溝ができることもあります。

例えば、「人が生きていくうえで、助け合うことは必要だ。一人で抱え込んだらだめだ」
という価値観があります。
その一方で「人は一人で何でもできるようにならないといけない。すぐに人に頼ってはいけない」
というものもあります。

また、
「人生今をどう楽しく生きていくかが大事」という価値観と
「いや、今を苦労した方がいい」という価値観。

「困っている人がいたら支えないといけない」
「困っていても自分で解決すべき」という価値観。

「ケンカしない方が良い関係になれる」
「ケンカしないと良い関係になれない」

などなど。


私たちは十人いれば十色の価値観、信条を持っているものです。
それらはその人の素質や今まで生きてきた人生を反映しています。
つまり、その人らしい生き方や苦労を経験してきた結果、生まれたものなのです

「助け合うことが大事」という価値観を持っている人はおそらく人と接したり、支えあったりする素質を持っている人です。また、そういう人間関係を築ける環境にあり、支えあうことで乗り越えてきた経験があったり、喜びを感じたことがある人ではないかと思います。

逆に「一人でやりぬくことが大事」という価値観を持っている人は、助け合わずに一人で乗り越える素質を持っている人です。また、苦難を一人で抱え込むことで対処したり、自分のペースで取り組んで解決することに喜びを持つ経験を持った人ではないかと思います。

このように価値観はその人らしさを表しています。
しかし、その人の信じている大切な部分だからこそ、相手が違う価値観を持っているときに、なかなか納得できなくなることがあります。
また、自分らしさが持てない人は自分の価値観と相手のそれとを比較して、「自分はダメなんだ」と感じてしまうこともあります。
つまり、自分の価値観が正しいと相手を非難してしまったり、「自分の価値観は間違っているのでは」と相手の価値観を無理やり受け入れようとしてしまいます(選択理論ではこれを外的コントロールと呼びます)。

この時に、大切なのは自分の価値観と相手の価値観が違うという事実を受け入れることです

「どちらも正しいんだ」と考えてみてください。
もし難しいようであれば、「どちらも間違っているかもしれない」と考えてみることをお勧めします。

一歩距離をおいて、冷静になって考えてみましょう。
もしかすると、相手をただ非難したり、イライラして嫌な思いをするよりも、もっと素晴らしい行動が見つかるかもしれません。

自分の価値観と全く違う人との関わり方のコツは、一歩距離をおいて「そういう考え方もあるんだ」と思ってみることです。

↓の電子書籍は臨床数1万を超える売れっ子カウンセラーがストレス社会を生き抜くためのヒントや対処法について書かれています。非常にわかりやすいです。特に最後の「嫌いな人とどう付き合うか」は必見です。
ストレス社会を生きる知恵

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2012.09.11 Tue l 人間関係 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

今回はうつ治療の多剤大量処方についてお話したいと思います。

まずはこちらの動画をご覧ください。
13分の動画ですので時間のある時に見ていただいても大丈夫です。
内容はショッキングですが、絵柄としてはかわいらしい感じですのでそれほど抵抗を感じずに見れると思います。

うつ 薬 多剤大量処方 わたしの場合(YOU TUBE)

この動画のあらすじを言いますと
一人の女性(以下、Aさん)がうつ状態になり、薬物治療を受けるのですが、医師はAさんの望むままに薬を投与してしまい重度の薬物依存の状態になってしまいます。
その後、医師が変わるのですが、その医師はすぐにAさんが過剰投与による薬物依存であると見抜き、減薬治療を行った結果、無事に社会復帰するという話です。

この話は病院で臨床をしている身としては非常にリアルです。
しかし、最初はうつ状態を示しているものの、休養と自分の整理がつき、自身の将来を見据えた選択をすれば、すんなりと改善できる事例だと思います。少なくとも、ゆっくりとAさんが落ち着いて自分を見れるように誰かが話を聴くことができれば、ここまでひどくはならなかったでしょう。

うつ病は広く認知されている心の病ですが、これほど誤解されている精神疾患もないと思います。

まず、うつ病とうつ状態は全く違うということです。
うつ病は脳の病気であるため、薬と栄養と休養が第一です。
脳が安定することで、より元気を取り戻し、通常の状態に戻る可能性が高まります。
例を挙げると産後うつは脳の病気であると言えます。

その一方で、うつ状態は純粋な脳の病気とは言えません。
ストレスや人生の生き詰まり感、不全感などに陥った時に出てくる心のサインだからです
そのため、上記のAさんのケースではうつ状態の可能性が高いといえます。
(「可能性」と言ったのは、ストレス以外の要因もあるかもしれないからです)

心のサインが脳に影響を与えているため、抗うつ剤の効果は確かにありますが、それだけで改善や治療は難しいといえるでしょう。

特に問題だったのが、Aさんの要求に合わせて、薬を増やしてしまっているということです。
これは医師にも問題があると思いますが、実はAさん自身も責任があると言えます。
(もちろん、知識のなさゆえですが…)

精神科治療の難しいところなのですが、患者さんが単に「うつ状態を治したい」だけでは治療がなかなか進みにくいことがあります。特に「この症状を何とかしてほしい」という理由だけで精神科を受診すると、下手するとAさんのような場面に発展していくことも少なくありません。

うつ状態とは「心のサイン」です。
そのため症状を消しても別の症状(サイン)が表れてしまい、イタチごっこの連続になってしまいます。それを抑えるために薬を増やしてしまい、結果として多剤処方になってしまう可能性があります。

できれば、症状をなくすだけでなく、症状をなくして何をしたいのかを明確にした状態で精神科を受診することが大切です。

例えば、「眠れないのを何とかしたい」と思っているだけの人よりも、「少しでも寝れることで明日こんなことを頑張りたい」という思いで受診した方の方が、多剤処方の罠に陥る危険も低く、寛解率も高くなるでしょう。

心の整理がつき、どうすればいいのか向き合い方がわかってくるにつれてうつ症状は軽減してきます。
そのため、うつ状態ではカウンセリングはかなり有効な技法です。

また、私は薬を服用している患者さんに対して、薬物療法のアドバイスもしています。
ただ、カウンセラーは直接薬物療法に介入することはできないため、

「こういうことは是非先生に伝えてください」
「症状が安定してきて今の状態なら減薬について先生と相談してみたらどうですか」
「薬が合わないなら、先生に一度相談した方がいいですよ」

と精神科医の付き合い方についてのアドバイスになります。

これからの精神科治療は医師と患者が積極的に意見交換をしながら治療を進めていく時代です。
ただ、医師の指示に従うだけでは効果的な治療にはなりにくいでしょう。
患者も「自分の病気は自分で治すのだ」と前向きな姿勢を持って取り組むことが必要です。
また、取り組み方がわからない場合は、一度精神科治療に詳しいカウンセラーやセカンドオピニオンの医師に相談するのも一つの手でしょう。

↓別ブログに飛びます。
多剤大量服用を防ぐために精神科医師に絶対言ってはいけないこと
うつ病の人が転院を考えるとき(こんな医師は転院した方が良い
精神科・心療内科のお薬を減らすには・・・?
うつ病の薬は依存性があるか?
自分に合う心療内科医・精神科医の見つけ方
うつ病の回復を早めるのに休職中のカウンセリングは有効です
うつ病はストレスではなく栄養不足が原因の場合もあります

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2012.09.07 Fri l 精神科臨床 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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