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心理カウンセラーの田中勝悟です。

カウンセリングでは時折アスペルガー障害やADHDの疑いのある方が来られます。

その時に、私の方から「あなたはアスペルガーですよ」と伝えることはまずありません

この理由は
一つは私が医師ではないので診断名を言うことはできないこと、
もう一つはそれを伝えたところでその人の支援につながることが滅多にないからです。

後者について私が考えていることをお話ししたいと思いますが、その前に「なぜアスペルガーやADHDなどの診断名があるのか」を考えることが必要です。

医師が診断や病名を伝えるのは、その人を治療するための方針や計画を作るためです。病名や診断を基にして、これからどうするのかを決めていき、そしてその人が改善できるような治療を施していきます。

つまり発達障害についても、本来はその人の支援につながるためにその診断名を付けていくことが必要です。そのため、安易に発達障害であると判断し、その人に伝えても利益とはならず、却って害にさえなります

これらの場合でで特に多いのが、ただ診断名を付けられただけで、結局何も支援されず、逆にどうすればいいのかわからなくなって、放ったらかしになっているケースです。また、診断名を付けられて自信を無くしてしまった子どももいます。他にもアスペルガーと診断された結果、その日からアスぺルガー障害のように振る舞おうとする子どももいます。
できれば、子供に発達障害の診断を付けさせたい場合は、担任や校長、スクールカウンセラーに相談し、慎重に進めることが大事だと思います。下手をすれば、子供の一生を左右することにつながりかねません。そして、もしつけることが必要であると思われた場合は、そうすることでその子にどんなメリットがあるのか、私たちに何ができるのか、どんな支援ができるのかを是非考えてください。


さて、実際にこういう方がカウンセリングに来られた場合は、本人が発達障害の症状で日常生活に支障が出ていることを主訴として来られた場合は障害のことに焦点を当てることもあります。
しかし、多くのケースでは発達障害の可能性がかなり高いとしても障害のことを話したり、そこに焦点を当てることはありません。


カウンセラーができることは、クライエントがより良い人生を歩むお手伝いをすることだけです。
そして、その際に障害の部分が壁となるのであれば、それをどう乗り越えていくのかを一緒に考えていくことです。また、乗り越える中で、クライエントが自分らしさというのが見えてくることがあります。

この「自分らしさが見えてくる」というのが特に大切です
これによって、今の状況がなぜ自分と合わないのかがわかってきます。わかってくることで、次にどうすればいいのかが自ずと見えてきます。

※実際に発達障害の方は、人よりも「合わない」と感じる状況が多いものです。また、多くの人がスムーズに合わせているのを見ると、「自分の個性・特性で合わない」のではなく「合わせられない自分がダメなんだ」と思ってしまいがちです。そうするとどう生きていけばいいのが見えずらくなってきます。

発達障害の支援のポイントは、その人が生きやすいような環境を整えることや、少しでもハンディキャップがなくなるように教えていく(療育する)ことです。

その一方で、発達障害のカウンセリングのポイントは、自分らしさや個性が見えてきて、どう生きていいかわかるように支えていくことではないかと思います(もちろん、これは発達障害以外のカウンセリングにも当てはまりますが・・・)。


最後に、これを読んでみた方で「もしかしたら発達障害かも」と思われた人もおられるかもしれません。
その方はまず「発達障害であるとわかることで自分に何のメリットがあるのかどうか」を考えてみることをお勧めします。
もし見えてこない場合は、一度カウンセラーに相談してみるか、自分らしさを知るためにカウンセリングを受けてみるのもいいかと思います。


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2012.08.22 Wed l 発達障害 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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