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心理カウンセラーの田中勝悟です。

今日は専門家向けに書いています。

カウンセリングとはやればやるほど面白く、そして深いものです。

カウンセリングに来られる方は、うつ病や適応障害、IBS、強迫神経症、不登校など、何かしらの不適応症状を持っている方が来られます。
ここで大切なことは、カウンセリングではこれらの症状を治すことはできません
カウンセリングでできることはその人が少しでも欲求を満たし、より良い人生を歩めるよう支えることだけです。

カウンセリングを受けて不適応症状が治った、改善したという人は多いですが、それ結果としてそうなっただけで、最初から症状を治そうとすればするほど高い確率でカウンセリングは失敗します。

人は周りからコントロールされようとすると無意識のうちに抵抗してしまう傾向があります。
例えば、命令口調で指示されると、ムカッとしてしまう人は結構多いと思います。

実は、カウンセラーがクライエントの症状を少しでも良くしようと思って関わってしまうことも、クライエントにとってはコントロールとなるのです。

具体的には、
「学校に行きたくない」と訴える子に対して、カウンセラー側が学校に行かせようと話を進めてしまう場合が挙げられます。
また、うつ病で休職中の人に対して、少しでも早く職場復帰できるように焦点を絞って話を進める場合もあります。
落ち込んでいる人に対して、「つらかったね」とすぐに言ってしまう場合もやり方によってはコントロールとなります。

これらの例を聴いていて「はあ?」と思った人、結構多いと思います。

その感覚は正解です。

親が学校に行きたくないわが子に対して「そっか、行きたくないんだ」とは言ってられないし、上司が部下に対して「職場復帰を焦らないように」と言うのも難しいものがあります。落ち込んでいる人に対して「つらいな」と言いたくなるのが人情です。
(もちろん、状況にその人の状態によりますが)

問題はカウンセリングで一般の人がやるようなやり方をそのまま使うことです。
一般の人が言うことをカウンセラーが言うのであれば、その人にとってカウンセラーに行く意味はほとんどないと思います。

難しい話ですが、カウンセラーの一番のテクニックはクライエントをコントロールしようという思いをなくした状態で話を聴くことです。クライエントを良くしようとコントロールするのはカウンセラーのエゴです。

カウンセラー側のクライエントが良くなる状態とクライエントの自分が良くなっている状態は違っているのが普通です。
例を挙げれば、カウンセラーとしては職場復帰した方がと考えていても、クライエントとしては自分にあった職場に転職した方が良かったというケースもあります。
最初は簡単に見えた悩みだったが、聴いているうちに実は大変な状況だったということも何度もあります。

だからこそ、カウンセラーはクライエントの思いにしっかりと寄り添い耳を傾ける姿勢が必要なのです。
アドバイスはクライエントの支えになるのであれば使った方がいいですが、話を聴かないで行うアドバイスは全く受け入れられません。
しっかりとその人がどういう風になりたいのか、今どんな状況でどういう思いをしているのかを聴いたうえで、タイミングを見計らないとアドバイスを無意味どころか、クライエントとの関係を壊したり、クライエントの害になってしまうことさえあります。

じっくり話を聴いて、クライエントがどうなりたいのかを、今の状況などをゆっくりと整理していくことがカウンセリングです。その上でクライエントがどうすればよい人生になるかがわかってきます。すると、たいていは症状も軽くなり、薬も減っていることが多いです。
気づいたら治っているのです。
(治るという表現も適切ではありませんが、あえて言えば「病気を選択しなくなった」という表現が近い気がします)
全ての行動は選択されている(全行動)

カウンセリングとはその人がこれからを生きていけるように、上手い対処法を見つけ、病気を選択しないで生きていく力を身につけられるよう支えていくことです。
あるいは今の状況や思いを整理し、先へ進めるように一緒に考えていくことだけです。

その結果、治ったというだけで、初めから治しにかかったり、解決させようとすると失敗します

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2012.09.20 Thu l カウンセリング考察 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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