FC2ブログ

カウンセラーのつぶやき

いつも読んでいただいてありがとうございます。カウンセリングで私が学んだこと、感じたことを書いています。立ち寄られた方が少しでも幸せになっていただければ、とてもうれしく思います。

2012 11/09

その症状は言い訳です

心理カウンセラーの田中勝悟です。

今回は(というか今回も)、カウンセラーらしくないことを書きたいと考えています。

私のところには、落ち込みや不安、イライラ、体のだるさ、恐怖など様々な症状に悩まされているクライエントが多く訪れます。
中には、そのために何もできなくなり、「この症状さえなければ〇〇ができるのに」と訴える人が少なくありません。

例えば、
「この恐怖や緊張がなければ、人の輪に入れるのに」
「イライラさえしなければ、恋人と仲良くできるのに」
「落ち込みがなくなれば、もっとスムーズに仕事ができるのに」
などです。

この場合に大切なのは、それらの症状はその人自身が選択したということです

恐怖・緊張・イライラ・落ち込みなど、その人が現在の日常生活に支障をきたしている症状は、自分で選んで行われている行動です。そのため、その症状を選択している限り、あなたが達成したいと考えている目標に近づくことは難しくなると思います。

リアリティセラピーでは、症状=言い訳として見ているところがあります。
症状に焦点を当てるということは、言い訳をずっと聞いていることになります。できない言い訳をずっと聞き続けても、おそらく何も変わらないことが多いと思います。

それよりも、目標をまずは明確にし、そのためにどんな行動を選べばよいかを考えていくことが大切です。
上記の例で言えば、
「人の輪に入りたい」
「恋人と仲良くしたい」
「仕事をスムーズにしたい」
その目標を達成するために、緊張や恐怖、イライラなどの症状は良い選択かどうかをまずは考えていくことが必要です。その上で、もっと良い行動があればそれを選択できるように改善することが大切です。

例えば、緊張ならリラクゼーションの仕方、恐怖やイライラならその基となる考え方をどう変えていけるかなどが考えられると思います。この辺りは行動療法や認知行動療法でよく用いられている方法ですが、リアリティセラピーでも用いられることが多いです。

要は症状に焦点を当て続けるのではなく、自分がなりたい目標を達成するためにどんな行動をとっていくかを考えていくことがあなたのメンタルヘルス上とても大切だということです。

※いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓のボタンをクリックしていただえるとぶろぐを書く励みになります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 精神科・心療内科へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



この記事と関連する記事

その症状は言い訳です

(7)TB(0)

AFTER「精神科薬物による依存をどう克服するか

BEFORE「良い依存と悪い依存

COMMENT

  • No.39 お返事ありがとうございました

    田中先生へ

    お返事ありがとうございました。私の表現の仕方が悪くてすみません。

    私が伝えたかったのは、

    傷ついた気持ちに寄り添ってもらって、その後、それから初めて、その「前に進みたい」という気持ちになれるのではないか、と言う順序の話でした。女性特有の性質もあります。私の個人的な体験談です。

    私の体験として、何かのお役に立てましたら嬉しく思います。


    投稿者:優 2013/02/11 (月) 02:15
  • No.38

    優さん、コメントありがとうございます。

    絶望する人の気持ちを汲むというのは確かに大半の人ができないことだだろうと思います。もしそれができる人がいれば、優さんみたいな傷つく人は減ると実感しております。

    私はカウンセラーとして、癒しの仕事をしています。それは優さんが担任の先生によって前に進むことができたようにそれによって傷ついた人が再度前に進めるようなってほしいという思いからでもあります。

    優さんは前に進めたのは信頼できる男性が出会えたからと話されていましたが、その人との出会いによって優さんが前に進む選択を自ら決断することが出来たのだと思います。「傷つきを乗り越えて前に進む」という選択です。

    私の仕事は傷ついた気持ちに寄り添うのではなく、その「前に進みたい」という思いに寄り添うことだと思っています。

    優さんのコメントを読ませていただき、私自身も学ぶことが多かったです。ありがとうございました。

    投稿者:田中勝悟 2013/02/10 (日) 21:11
  • No.37 田中先生だからこそお願いがあります

    田中先生へ

    先日、投稿させて頂いたものです。何度もすみません。先回、誠実な対応して頂き、やはりどうしても伝えたいと思い、再度投稿させて頂きました。

    それは、田中先生(男性)でないとできない事です。

    私は両親から虐待されて育ち、自分の意見を全く言えない大人しい子供でした。体の大きさもあり、小さな頃から痴漢被害、性被害にもあいました。男性不信と絶望感が激しく、男の人を睨み付けながら生活をしていました。しかし、今はささやかですが幸せな結婚をしています。男性不信はほとんどありません。

    私の人生の転機は、小学校6年生の時です。その時の担任の先生(男性)がとても誠実で、女性の人格、人権を本当に大切に尊重して下さる先生だったからです。その出会いがなければ、私は今も男性不信のまま恋愛も結婚もしていないと思います。

    痴漢、性被害にあった女性が立ち直るきっかけは、誠実な男性がこの世に存在する、と言う事実を身を持って証明してくれる男性との出会いしかないと私は思っています。

    例えどんなに子供でも、その辛い出来事を乗り越え、前向きに生きていく事が幸せだ、とよく理解しているんです。

    でも、そんな時、相手を許しなさい、忘れて幸せになる努力をしなさい、と言われると、反対に私の気持ちなんて誰も分かってくれない、男は皆信用できない、とかえって心が固く閉ざされてしまうのです。私の場合はそうでした。

    そんな時、そうか、それは絶対に許せないな、とただ一緒に怒って黙って寄り添ってもらえる事が一番の再生の癒しになります。

    世の中には、不誠実な男性もいる、でも女性の気持ちを心から理解しようとしてくれる誠実な男性もいる、それが、女性の希望の光になるのです。もう一度、前を向いて頑張って生きてみようという支え、原動力になります。

    そして、それは、田中先生のような男性カウンセラーにしかできない仕事だと思います。そのような対応のできる男性は私の知る限り皆無に等しいのです。すぐに説教、指導しようとするからです。

    どうか、ただただ女性のやり場のない、絶望の気持ちに寄り添ってあげて下さい。それが一番の支えになる、と私は自分の人生を振り返って実感しています。

    生意気な事をすみません。田中先生に心から期待しています。

    投稿者:優 2013/02/10 (日) 15:35
  • No.36

    お返事ありがとうございます。
    優さんの暖かいお返事で私もうれしく感じました。

    一つだけ言わせていただければ、「責任」について、選択理論では「相手と自分両方が幸せに生きることができるやり方を見つけていく姿勢」を責任と呼んでいます。

    優さんもそのような生き方を是非見つけてほしいと願わずにはいられません。陰ながら応援しております。

    それではありがとうございました。
    また、どこかでお会いできることがあれば、よろしくお願いします。

    投稿者:田中勝悟 2013/01/29 (火) 21:46
  • No.35 ありがとうございました

    早速のお返事ありがとうございました。

    田中先生の温かな気持ちが伝わってきました。ありがとうございます。

    実は、最近心理学に通達した方から、それはあなたの作り出した世界、誰が作り出したのか、感情はあなたの選択で責任、と言われ乗り越えられずにいました。

    そんな時、こちらのコラムでも同じように書かれていたので、つい書き込みしてしまいました。

    私なりに幸せになる努力をしながら頑張っています。田中先生のお返事で、氷が解けました。

    ご丁寧なお返事、嬉しかったです。その他のコラムも色々勉強させて頂きます。ありがとうございました。

    投稿者:優 2013/01/29 (火) 21:19
  • No.34

    優さん、コメントありがとうございます。

    私のブログで傷ついたということですが、その件についてお詫び申し上げます。
    ただ、その上で私の思っていることを書かせて頂きました。読んでいただければ幸いです。

    私個人、優さんが指摘されている児童虐待や痴漢、いじめ、体罰事件で傷ついてこられた方とこれまでにたくさんお会いしてきました。

    誤解がないように言わせていただくと、私自身、虐待などその人の人権を侮辱することをした人は許すことはできませんし、被害者がそうした感情を抱くことはもっともなことだと思います。

    ただ、被害者の方とのカウンセリングで私は次のように問いかけます。

    「あなたが今までずっと苦しめられてきたのはとても理解できます。でも、そのままで一生を過ごしてほしいと私は思いたくない。できれば幸せな人生を生きてほしいと思う。」

    相手を許せないのは当然の心理です。しかし、それに長年縛られて一生苦しみながら生きることは選択してほしくないという思いもあります。できることなら、その苦しみから解放された人生を送ってほしいし、その選択をしてほしいと、被害者にしっかりと伝えます。

    一生苦しむ、つまり症状となる感情を選択し続ける生き方よりも、そこから自由になって幸せな人生を歩む選択をしてほしいというのが私の主張です。

    確かに症状は自分で選択したものです。しかし、それは自分の尊厳を大きく侮辱されたとき、「あなたは今大きく傷つけられているよ」と知らせるためにセンサーとして選択されることがあります

    その意味での「症状は自分で選択したもの」だったのですが、言葉足らずで申し訳ありませんでした。

    優さんのご指摘は大変重要なものです。ありがとうございます。以上で私の思いは終わらせていただきますが、もし優さんにとってプラスになる部分があれば嬉しく思います。

    投稿者:田中勝悟 2013/01/29 (火) 21:00
  • No.33 断言されると傷つきます・・

    初めまして。心理学に興味がありこちらのコラムにたどり着きました。

    それらの症状はその人自身が選択したということです。

    最もなのですが、断言されると傷つきます。
    例えば、虐待や痴漢行為など、

    相手の行為が人権侵害や侮辱に値する場合、それでも自分の感情は自分の選択の責任、と言われているようで心が固くなります。

    自分の責任、と言う考え方は、どんな状況においても自分で変えていける、と言うポジティブ思考で私も大賛成ですが、見方を変えると、加害者側を許し、助長する事にもつながらないでしょうか・・。


    投稿者:優 2013/01/29 (火) 17:55

MESSAGE

非公開コメント

Top