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心理カウンセラーの田中勝悟です。

大阪の体罰で男子生徒が自殺してから2か月ほど経ちました。
先日、体罰を行った顧問の先生の懲戒免職の処分が確定しました。

この一件で、体罰に対して「完全になくさないといけない」という声と、「いや、教育に体罰は必須だ」という意見が聴かれるようになり、物議をかもししています。

確かに生徒を自殺まで追い詰める体罰はしない方がいいに決まっています。
その一方で、やはり殴ってでも言うことを聴かせないといけないという現場の先生の声も良く聞くのです。

この点について私なりの考えをまとめてみたいと思います。
私自身の立場としては、体罰自体が悪いとは考えていないということです。
ただ、ベストな方法ではないだろうとは思います

体罰とは目上の者が、自分の言いたいことを言い聞かせるための手段です。

この「言い聞かせる」とは「外的コントロール」です。

選択理論心理学では「人の行動は内側から動機づけられて生じる」という内的コントロール心理学の信条から成り立っています。
そのため、周りが何か言えば人は動くのではなく、動くか動かないかはその人が選択しているという考え方を採択しています。

つまり、「体罰を通して無理やり相手をコントロールすることはできない」というのが私の考え方であり、選択理論での考え方です。
顧問の先生はおそらく生徒に対して「こうなってほしい」という思いがたくさんあったのでしょうし、「こいつなら乗り越えてくる」という期待も大きかったと思います。「殴ってでも教えないといけない」という強い思いもあったかもしれません。

しかし、その結果はニュースで報道されている通りです。
「自殺に追い込んだ」という顧問の先生の願いとは全く異なる結末になってしまいました。

もし顧問の先生の思いを伝えたいのであれば、「体罰よりももっと良い方法はなかったのか」と考えてしまいます。

今回の問題は、顧問の先生が伝えたかったこと、達成してほしかったことを、どう生徒に伝えていくか。
それだけのことだったと思います。
その目的を達成するのに、体罰を使う必要はあったのかどうか。

体罰を使わずに伝える方法、生徒のやる気を出させる方法はいくらでもあります。
殴る・叩く以外に、耳を傾ける、励ます、話し合うなど、多くの方法があります。もちろん、それは叱る・怒るよりも大変な取り組みでしょうが、体罰よりかはより良いものではないかと思います。

「叱るよりももっといい方法はあるだろう。」
これは日本選択理論心理学会 会長の柿谷先生の言葉です。

私たち大人は、子どもを教えて支えていき、より良い人生の歩き方を指導する立場です。
指導とは「悪いことを矯正する」のではなく「指し示し、導いていく」ことです。
つまり、リードするのが私たちが子どもたちにしていくべきことではないかと思います。

どうすれば子どもたちにとって良い導き手となれるか。
これは顧問の先生だけでなく、私たち大人が常に考え続けていかないといけない問題だと思います。

この事件から私たち大人は「体罰が悪いかどうか」ではなく、では私たちは大人としてどう子どもたちと関わればいいのかを考えていかないといけません。それが自殺した生徒に対して私たちができる唯一のことではないかと思います。

ちなみに「体罰なしでの教育はあり得ない」と思われる方へ。
実は体罰どころか、怒ることもなく、全く叱ならいで教育を展開している学校があります。
グラッサークオリティスクール」と呼ばれているものです。
選択理論を学んだ教師たちが、どうすれば子どもたちが過ごしやすい学校を作れるか日夜努力して実践しています。他の学校では追い出されるような、メチャクチャな子供たちがクオリティスクールでは笑顔で勉強に取り組んでいます。

日本では神奈川県相模向陽館高等学校が唯一のクオリティスクールです。
見学やボランティアを随時募っています。
興味ある方はぜひ行ってみてください。



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2013.02.14 Thu l スクールカウンセリング l コメント (3) トラックバック (0) l top
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コメント

No title
そんなに体罰が必要ならば
兎跳びは如何ですか
2014.02.04 Tue l どうかな. URL l 編集
ありがとうございます。

竹内先生にこのようなコメントを頂けるとは大変恐縮です。

私はまだまだ若輩者の身ですので、今も学びながら一つずつ前進している最中です。その中でそのように言った頂いて嬉しいです。

ありがとうございます。
2013.02.15 Fri l 田中勝悟. URL l 編集
素晴らしい…です。
素晴らしい無駄のない洗練された文章だと思いました。難しい体罰問題を、よくぞこれほどまで、うまくまとめたと感心することしきりです。
感動しました。どうもありがとうございます。
体罰問題は、奥深く難しいですよね。私はスクールカウンセラーをやっていて、体罰をヨシとする熱血先生に会ったこともあり、私自身、体罰のある厳しいサークル活動をやっていたことあり、思いは複雑です。
2013.02.15 Fri l 竹内成彦. URL l 編集

 

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