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勧誘心理カウンセラーの田中勝悟です。
今回は選択理論でもかなりマニアックな話です。

※4月3日に投稿したのですが、自分で読んでみてかなり読みづらかったので、4月4日に大幅に加筆修正しました。

選択理論の上質世界には欲求を満たすものが入っているとされています。

さて、この上質世界はグラッサーが「選択理論の概念の中で一番わかりにくいもの」と言っており、私自身この概念を理解するのに相当時間がかかりました。
今回は私なりに理解している上質世界について考えてみたいと思います。


カウンセリングをしていると、その人の本来の欲求を満たさないはずの信念や信条が入っていることが少なくありません。
例えば、自由の欲求が高いのに「人に合わさないといけない」という信念を持っていて、対人関係での生き辛さを訴える人がいます。力の欲求が高いのに失敗や叱責の連続で「自分は何もできるわけがない」という信条を持ったりすることがあります。欲求が満たされないとうつ状態に陥りやすくなります。

基本的欲求

「え?」と思うかもしれませんが、上質世界にあるものはその時にその人が欲求を満たすと「考えている」ものです。例えば、所属欲求が強いのに、「私は人と一緒にいない方が幸せに生きれるんだ」という信念を上質世界に持っている場合があります。

これは私自身の推測ですが、私たちは常に欲求を満たすものと満たさないものの振り分けを行っています。
その基準ですが、できれば自分で考えて選択できるといいのですが、逆に親が「こういう風にしなさい」と指示的であった場合、また親に「これが普通でしょ」と向こうの価値観や基準を押し付けられる場合があります。

この時に、「自分の基準」ではなく「親の基準」を上質世界に入れてしまうことがあります。私たちは周りの価値観を参考にして自分の価値基準を決める傾向があります。それが自分の欲求充足にぴったりの物であればこの上ありません。しかし、時として自分に合わない価値基準を上質世界に入れることがあるのです。

例えば自由の欲求が低い人はあまり自分で選択することは気質的には難しいです。でも「自分で選ぶことが人間として普通なんだ」という価値観を取り入れてしまうと、できないのにしようとしてしまい、結果として「自分で選べない自分はダメなんだ」と自分を卑下してしまうこともあります。

これについて先ほど親の価値観を中心に挙げましたが、他にも「友達との会話」「テレビやドラマの影響」「マスメディア」など多くの要因が挙げられます。小さい時にドラマや漫画の主人公にあこがれて、「こうなりたい」と思った人はいるはずです。問題は「これが一般的に受け入れられるんだ」と思ってしまい、本来の欲求を満たさないのに無理やり上質世界に入れてしまう場合です。かえって生き辛さを感じる人も少なくありません。


上質世界にあるものは、その人がその時に「これで良い」と思ってきたものです。それは例えば親子関係・家族関係の中で自分を守るため、または「これが世間では受け入れられるんだ」と認識して選んだものであったり、社会の中で生きていくために一つ一つ選択されたものです。過去に傷ついた出来事から「もう傷つきたくない」という信念が生まれ、常に自分を守るために、いろんな行動パターンを選択する人もいます。

当然、その時では十分機能していたやり方や考え方、信念・信条が、後々その人を苦しめてしまうことがあります。その時に、自分の上質世界にあるものを見直していくことが必要です。その過程の中で自然と「癒し」が生まれ、その人の生きる力が取り戻されていきます。
(実は私の今のカウンセリングはこの考え方に重きを置いています。このやり方で進めていくのも立派なリアリティセラピーの一つであると信じています。)

大切なのはその人にあったものをしっかりと選んで上質世界入れて行くことだろうと思います。


↑言わずと知れて選択理論の教科書。初めて学ぶ人はぜひ読んでほしい一冊。ただ、本屋に売っていなのいのが難点か。


↑「選択理論って何?」と興味を持った人向け。初心者用でありながらかなり実践的に書かれています。



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2013.04.03 Wed l 選択理論 l コメント (2) トラックバック (0) l top
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コメント

No title
やまもとさん、コメントありがとうございます。

実は親子関係って、選択理論ではストレスを感じやすい関係の一つなんですね。理由はなかなか逃げること、距離を置くこと、冷静に対処することが難しいためです。

特に親子の間での基本的欲求や価値観が異なるとより一層しんどくなります。カウンセリングでも親子関係が上手く行かずに来られる方は結構おられます。私自身もそれでカウンセリングを受けたこともあります。

対処の一つは母親の基本的欲求や上質世界をしっかりと知ることかもしれません。ただ、これは本当にしんどいし、抵抗もありますので、ゆっくりと焦らずに時間をかけて行っていくことが必要だと思います。

また、そのためには何らかの形で物理的・精神的に距離を取る場合が必要なときがあります。一人暮らしか部屋にこもるか、それは人それぞれですが・・・。

ブログでの回答のため、どうしても一般論的な答え方になってしまいがちですが、いかがでしょうか。

もし混乱する場合はカウンセリングで少しずつ整理していくことが有効な場合もあると思います。
2013.08.20 Tue l 田中勝悟. URL l 編集
書き換える事はできないのでしょうか
上質世界って。

私の母は、愛情と所属の欲求と、力の欲求がおそらく強いのですが、
それが、正しいと子供のころから教えられてきました。

例えば、母は親戚からチヤホヤされたい為、なんでも頼まれ事を引き受けて来て、それを相手の都合を聞かず強引に進めてしまい、更にその頼まれ事の手伝いを「今すぐ一緒にやるべきだ、あなたは娘なんだから!」と執拗に迫られる、という事が今まで何度も何度もありました。

ですが、私は自分は自分、他人は他人だと思うので、母が他人に必要以上に関わり、それに振り回され、母からのストレスで胃が痛くなった事があります。

他人なら逃げられますが、親子関係はどうしようもないのでしょうか??
2013.08.19 Mon l やまもと みちえ. URL l 編集

 

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