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心理カウンセラーの田中勝悟です。

「うつ病になりやすい人」の例として、「認知の歪み」というのが挙げられています。

認知とは物事を解釈するその人独自のやり方ですが、認知の歪みとはストレスを感じやすい解釈の仕方をしてしまうことを指します。
例えば、人から仕事の簡単な書類のミスを指摘されたときに、「まあ、こんなこともあるかな」と軽く受け取るのが正常な認知だと言われます。しかし、「ああ、なんてことをしてしまったんだ。僕はもうだめだ。仕事はもうできない、してはいけない人間だ」と過剰に受け取ってしまったり、悲観的に自分をとらえてしまう傾向が認知の歪みです(これは「過度の一般化」とか「白黒思考」だとか専門的には言われています)。
当然、こうした解釈をしてしまうタイプはストレスを抱え込みやすく、うつ病になりやすいと言われています。


ただ・・・
私はこの「認知の歪み」という言葉はあまり好きじゃないんですね。

以下は私の見解です。認知行動療法などの見解とは異なりますのでご注意ください。

「認知の歪み」と聞くと、何か「心を病んでいる人は認知が歪んでいる」というイメージがあるため、私はこういういい方はあまり好きじゃないんです。
そもそもしんどい状態にある人は一杯一杯の中、頑張って「最善の選択」をしてきています。ミスを指摘されて、「なんてことをしたんだ!」と思ってしまうのはその人にとってそれが最善の選択だったんだろうと思うのです。

仮に「認知の歪み」というものがあったとしても、私たちはそれによって頑張って生きることができるのだと思います。だとしたら、それは正常なものではないのかと私は思うのです。
しかし、時として私達の見方は状況にそぐわない場合があります。その時は、「もっと良い見方」をすればいいだけではないか。そう私は思っています。

さらに、「認知の歪み」と聞くと、頑張って生きていくために必要だった自分の見方や解釈の仕方を全て否定しているような感じが私にはあります。クライエントに「あなたの見方は歪んでいるよ。治さないとだめよ」そんなメッセージを送っているかのようなイメージがあるのです。
私にはそれがクライエントの生き方を全否定しているような気がしてなりません。


私たちの生き方は「認知の歪み」というのも含めて、生きていくために最善の選択をしてきた結果です。それ自体は何らおかしなことではありませんし、むしろ素晴らしいものではないかと思うのです。
ただ、時としてその生き方に行き詰る時が来ます。今まではそれで何とか乗り越えてきたけど、そのやり方ではしんどい。具体的な例を挙げれば、振り回される選択の方が今までは良かったけど、段々それがしんどくなってくる。その時に、もっといいやり方を考えていけばいいのではないでしょうか。

参照:振り回されるという選択

私は歪んでいるから病気になったとは考えたくはありません。
ただ、生き方が今の状況と合わなくなっただけなんだと思います。
だからこそ、より良い生き方を一緒に探していくことができるのではないかと思うのです。

私はそれがうつの人に取り組んでいただきたいことだと思っています。



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2013.07.02 Tue l メンタルヘルス l コメント (4) トラックバック (0) l top
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コメント

ご丁寧にありがとうございます。
唯井さん、ご丁寧に返信くださりありがとうございます。

また、気になる点とかありましたら、いつでもご質問ください。これからもよろしくお願いします。
2013.07.06 Sat l 田中勝悟. URL l 編集
ご返信有難うございます。
実践をされている方には適うわけもありません。
ご指摘、今後の学習などに活かしてゆきます。
2013.07.06 Sat l 唯井 遡. URL l 編集
コメントありがとうございます。
唯井さん、コメントありがとうございます。

心理カウンセラーを学んでいるのですね。
「考え方のクセ」非常に良い言葉だと思います。
自分の考え方のクセを知ることは、自身を知るために本当に必要なことだと思います。

認知行動療法は、「考え方を柔らかくすることで、ストレスに強い心を作る」という意味合いがあります。認知行動療法をしっかりと学んでおられる方はその延長線上で「認知の歪み」をとらえています。その場合は非常に良いなと思います。

しかし、その一方で「じゃあ認知の歪みが全部悪いんだから、治せばいいんだ」と単純に捉えてしまう人もいます。これは経験の浅いカウンセラーが陥りがちな罠です
(恥を忍んで言えば、私もそのような時期がありました)

実際に医療の現場では「あなたの認知が歪んでいるからうつ病が治らないんだ」と言われて、落ち込んでしまい、私のところに来た人も少なからずいます。

そうした意味で、私なりの見解を述べさせていただきました。クライエントはカウンセラー以上に言葉に引っかかると思います。
だからこそ、カウンセラー言葉に少しは過剰にこだわっておいた方が良いというのが私なりの見解です。
2013.07.03 Wed l 田中勝悟. URL l 編集
初めまして。
心理カウンセラーを学ぶ者です。
貴殿の見解、一理ある存じます。
しかし、些か言葉にこだわり過ぎるようにも思います。
私は、「認知行動療法」で自らの”危機”を乗り越えた(?)経験があるのですが、認知の歪みというより「考え方のクセ」と言葉を柔らかくすれば、自分を知るという意味で効果的だと考えますが。
2013.07.03 Wed l 唯井 遡. URL l 編集

 

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