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ダン・カイリー博士をご存知でしょうか?アメリカのカウンセラーです。

ピーターパン・シンドロームという本を書いた人なのですが、ご存知の方はどれくらいいるでしょうか?


↑ピーターパン・シンドロームの本です。大人になりきれない男性たちのことを指します。精神的に自立できず、また感情のコントロールも不安定で、女性を見下すような男性。しかし、彼ら心は脆いためすぐに挫折するのですが、そうした自分を認めることができないため、周りは自分より下なんだと思うことで心の安定を測ろうとします。実はこの傾向は原作のピーターパンそのままの性格で、ピーターパンに出てくるエピソードを交えて、なぜそのような男性が出来上がるのかをユーモアを交えて説明しています。


↑ウェンディ・ジレンマ。ピーターパン人間と結婚した女性はウェンディのように振りまわされるケースが結構多いです。そんな彼女らがどうやって身を守るか、対処していけるかが書かれています。幸せな結婚を送りたい女性はぜひ読んでほしいと思います。

この本の一番の見どころは、ダン・カイリー博士がピーターパンやウェンディのようなクライエントに対して、どうカウンセリングをしていくかを書いているところです。

私は大学生の時に博士のカウンセリングの場面を見て、鳥肌と衝撃が走ったのを今でも覚えています。

それまではカウンセリングというと「話を聴く」「クライエントの話をさえぎらない」ものだと思っていました。「傾聴」が大切だということはわかるのですが、「うんうん」「それで」「そっか」とひたすら聴き続けるようなカウンセリングは本当に効果があるのかとよくわからないモヤモヤを感じていました。

ちなみに当時私が読んでいたのは河合隼雄やロジャース、精神分析の本がメインで、逐語録を読んでもいかにしてクライエントの話をさえぎらないで聴き続けるかを紹介しているものばかりでした。事例もクライエントは良くなっていくのですが、カウンセラーの介入ではなく、「クライエントの内的世界が変容したから」と今一つよくわからない答えで、モヤモヤが募るばかりでした。(当時の経験不足による理解力のなさもありましたが)

まあ、「話を聴くだけで、クライエントの流れに沿うだけでいいのだろうか?」という疑問が常にあったわけです。
そんな悶々としていた学生の私にとって、博士の事例の説明の仕方やカウンセリング進め方は本当に衝撃でした。

例を出すと、クライエントの女性に「このままでは危険だ」と離婚を促すような場面もあったり、男性には「あなたは気づいていないがそれは妻に強姦をしているのと同じだ」と伝えたり、履歴書や仕事の見つけ方を指導したり、「そんな生き方をしてはいけない」とはっきりと言ったりしています。

もちろん、博士なりの理論や背景、人生経験があってのことですが、頻繁にクライエントに介入をしています。中にはクライエントが立ち直れなないくらいきつく叱るシーンもあります(もちろんしっかりとフォローはしていますし、叱られたことで自分と向き合い前に進んでいくケースもあります)。非常に洞察力や観察力、想像や発想力が豊かな人なんだろうと思います。カイリー博士のカウンセリングは、かなり教育的な手法ですが、相手に合わせて柔軟に様々な切り口で進めています。非常に卓越した臨床のセンスを持っている方だと思います。


この博士の本を読んで「こんなカウンセリングの仕方もあるんだ」と感動しました。「ただ聴く」ということから、カウンセラーなりの価値観や経験をカウンセリングに入れてもいいんだと発見しました。
ちなみに私のカウンセリングも「教育的」な側面が非常に強いです。もちろん、クライエントがコントロールされている、支配されていると感じないように、できるだけクライエントが自分で自分らしい生き方を発見できるように気を付けていますが、それでも他の人たちと比べて教育的な側面は強いと思います。

もちろん、カウンセリングでは来談者中心療法など非指示的なやり方もありますし、そういったカウンセリングも十分効果があります。ただ、カウンセリングには当然指示的なやり方もありますし、それが功を奏す場合もあります。どちらか一方が良くてもう一方はダメだというのは、プロとしてどうなのかなと思ってしまいます。
カイリー博士は私に「カウンセリングの様々な可能性」というのを教えてくれました。

なお、訳者のあとがきにゲシュタルト療法や現実療法(リアリティセラピー)のことが書かれていて、私が選択理論を知るきっかけにもなりました。

いろんな意味で、上記の本は私のカウンセラーとしての価値観を大きく変えさせた本です。



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2013.08.25 Sun l カウンセリング考察 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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