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かなり古い本ですが、河合隼雄先生のカウンセリングの実際問題を再読しました。



↑初版は1970年なので40年以上前の本です。
結構有名な本なので、ご存知の方も多いかと思います。

この本は学生の頃にゼミで読まされたのがきっかけです。
共感とかカウンセリングとは何かとか、どう進めていくのか、また訓練の仕方などを書かれた本ですが、河合隼雄の事例も記述してあり、カウンセリングを勉強するためにはぜひとも読んでおきたい本の一冊です。
しかし、当時は結構難しくて頭だけの理解でした。

それからは本棚の中で眠っていたのですが、カウンセリングを結構経験してきた最近になって、もう一度読んでみようかと思う気になりました。

読んでみての感想ですが、河合隼雄先生が天才といわれる所以がかなりわかりました。

何というか、河合先生は非常に感覚の優れた方なんだろうと思います。カウンセラーに必要な繊細さであったり、その時に流れている空気や雰囲気をくみ取る感性がとても強い方なんだろうと改めて思い直しました。

最初のカウンセリングの第一歩は「クライエントの役に立ったかどうか」というのは本当にその通りだと思います。私たちはつい「この聴き方はカウンセリング的だった。あそこでアドバイスをしたのはカウンセリングとは言えないな」という反省をしたりするのですが、その反省はあまり意味はありません。むしろ、クライエントが「カウンセリングを受けて本当によかった。役に立った」と思えるかどうかが、大切なんだということです。

この辺りは再読して、まさにその通りだなあと思いました。

他にも経験してから読むと非常に「その通り」と思ってしまう箇所が結構あります。例えば、「わからないから聴くより他に聴くしかないし、アドバイスをしても無意味なことが多い。しかし、自分の中でピンとくるものがあって、それを伝えると効果の高いアドバイスになって、それはむしろ聴くより有益なこともある」という内容の文面があります。

これもその通りですね。なんか言いたくなるんですよ。カウンセリングで聴いていると、つい言いたくなってしまって、言ってしまう瞬間。それは理論的に「こう言った方が良い」ではなく、「こう言うより仕方がなかった」という瞬間があって、それが非常にカウンセリングの中で奏功する場合があります。

この辺りは非常に感覚的ですね。むしろ、ここまで感覚的なものを文章化したことに驚きです。しかし、ここまで感覚的だと、「伝わる人、伝わらない人も激しいだろうなあ」とつい思ってしまいます。

また、カウンセリングの黎明期の本でもあるため、まだこなれていない部分もあり、ちょっと突っ込みたい部分も当然あります。例えば「『自殺したい』というクライエントに対して、どこまで本気で『うん』と聴けるか」という分があります。これは私個人としてはツッコミたいところです。「自殺したい」と言う気持ちをそのまま素直に共感して理解して聴くなんて私にはできません。(まあ、私が未熟ということもあるのかもしれませんが)

私だったらその人の心情がつかめるまで「具体的に」聴こうとします。「なぜそこまでつらい気持ちになったのか」と。そこで、「あ、この人が死にたいと思うのはわかる」と思うところまで聴けば、自ずと共感もできますし、受容もできます。

いろいろ書いてみましたが、非常に良い本だと個人的には思います。カウンセリングの卵の頃は表面的に理解し、経験してからは深みを持って理解できた感じです。
恐らく、また5年くらいたって、もう少し経験積んだ頃に再読するだろうと思います。その時はさらに深みが増して理解できるだろうと思います。

繰り返し、何度も手元において読んでおきたい、いわばカウンセリングの教科書みたいな本です。

難解ですが、カウンセラーを目指す人や現役カウンセラーの方にぜひとも読んでほしい本の一冊です。非常にカウンセリングというのがわかってきますし、自身のカウンセリングを振り返る際にもとても勉強になる本です。

カウンセリングの真髄が書かれている名著だと思います。

カウンセリングの実際問題



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2013.10.02 Wed l カウンセリング考察 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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