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仕事柄、心理検査をよく行います。
今回は病院などでカウンセラーが実際にとる心理検査についてのお話です。

心理検査とは「本当の自分を知ることができるもの」と思っている人が良くいますが、そうではありません。

では心理検査で何がわかるのかというと、自分の性格の癖や物事をどう見ているのか、現在気持ちが安定しているのか、どのような生き方をしてきたかなどです。

例えばエゴグラムという性格検査がありますが、これは私たちが生きていく上で身に着けてきた行動パターンを調べるものです。人は生きていくうえで、自分なりに身に着けてきたパターンを持っているものです。具体的には人の意見につい合わせてしまうパターンを持っている人もいれば、自分の我を通そうとするパターンもあります。人と関わるときについ上から目線で関わる人もいれば、受け入れようとする人もいます。
エゴグラムではこのようなパターンを見ていきます。

ところで、ここまで読んで気づいた方もおられると思いますが、これらのパターンというものは私たちが周りの人を観察している時に自然と「こいつってこういう奴だよな」と思っているものです。もしくは「私はこんな感じで行動するよな」と自分を振り返ってみて気づくこともよくあります。
心理検査とは常日頃、自分自身や周りが「こういう性格だよな」と思っていることや感じていることを数値化したり、特定の手順を踏んでクリアにすることが目的で使われます。
つまりあらかじめ分かっている部分を検査を使うことでクリアにしていくことが「心理検査でわかるもの」なのです。

こうなると自然と次のような疑問が浮かんできます。

「では心理検査をする意味って何なのか?」

もちろん意味はあります。

性格や行動パターン、心理状態というのは非常に曖昧なもので客観的データとして出しにくいものです。そのため、心理検査から得られた結果というものは、例えばしんどい状態にある人や支援が必要な人を支えていくときに、周りの人が「この人はこういう人だ」という理解を得やすくし、みんなでその人を支援しやすくする情報を提供できるというメリットがあります。

次に、曖昧な心理状態を心理検査を通すことでより一層クリアに出すことができます。例えば、検査で「私は人に対して気を使ってしまいやすい」という結果が出たとします。すると、その結果を基にして自分がしんどい状態の要因として「気を使いすぎること」というのが見えてきます。これを踏まえて、今後どうしていけたらいいか、方向性がクリアになるというメリットがあります。

最後に、心理検査で客観的に自分の性格や心理状態を見つめることで、自分自身を整理しやすくできるというメリットがある点です。

私は病院で心理検査を使うときは上記の3つの点に注意しながらとるようにしています。

なぜなら、心理検査は「本当の自分がわかる」ために行うものではなく,「その人が少しでもより良い人生を送れるようにしたい」という思いを持ってしたいからです。
私はいかにその人のために心理検査を有効活用できるかに焦点を当てながら行っています。

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2011.12.10 Sat l 精神科臨床 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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