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先日、Facebookにてこんな質問をしました。

「カウンセリングと心理療法の違いとは?」

なかなか的を得たコメントも多く、読みながら「なるほど」と改めて考えさせられるコメントもあり、おもしろかったです。

田中勝悟のFacebook

さて、カウンセリングと心理療法の違いですが、これは明確には定義されていません。
しっかりと区別される先生もいれば、両者を一緒にしている人もいます。
これは心理臨床の世界では、行動療法や精神分析、ゲシュタルト療法、来談者中心療法、認知行動療法、リアリティセラピーなど、様々な流派があり、流派や価値観によって考え方が異なるためです。

ちなみに私は「区別する派」です。
理由は区別した方が、「自分は今クライエントに対して何をしているか」が見えやすくなるし、見立てや方向性も持ちやすいからです。
これは私個人の考え方ですので、「そんな風に考えるんだ」と参考程度の気持ちで読んでいただけると良いと思います。


私はカウンセリングという時、「話を聴く」を主体としてクライエントの身に起こっていることを整理します

人は生まれてからずっと生きています。その生き方が崩れてしまった時、悩みや不快な感情・生理反応が起こります。
そして、崩れているからこそ、前に進めずもがき、悩み続けるのです。そこで止まってしまうのです。

カウンセリングでは「なぜ止まったのか、今クライエントはどこにいるのか、これからどういう方向に進めばいいのか」を整理することに焦点を当てます。

また、クライエントが「どうしたいのか」と願望を聴いていきます。人は「願望」と「現実」が崩れたとき、悩むのです。その辺りを整理することで、クライエントの気持ちを整理していきます。

整理することで、「そっか、今こういう状態だからこのようにすればいいんだ」とクライエント自らが気づいていきます。
このように私がカウンセリング」と呼ぶとき、クライエントの状況・状態・気持ち・性格などを整理することを指すようにしています。そのための手段が傾聴と共感なのです。

そして、心理療法という場合は、「整理」を超えたことをすることになります。
具体的には人生への「介入」「新しいやり方を植え付けること」です
例えば、過去のことがかなり引っかかっている場合は、過去と対話をするエンプティチェアをすることがあります。これはクライエントの過去にかなり入り込むやり方です。

セッションの中ではクライエントの触れたくない心の中を「触ったり」「出したり」する方法もあります。このやり方はクライエントの人生に介入するやり方です。心屋仁之介さんはナイナイアンサーでこのような方法をやられていますが、これは心理療法に相当する部分です。

さらに、「今まで自分の気持ちを表現することができない人」に対して、「誰かに自分の気持ちを伝えること」を植え付ける方法もあります。行動療法や認知行動療法、リアリティセラピーでされている方法です。「もっと良いやり方」「やったことがないやり方」を考えて「やってみるように促す方法」です。

当然ですが、これらの方法は危険性があります。
心屋さんのやり方は私も使うことがあるので良い方法だと思いますが、触れたくない部分を出すということはかなり危険なのです。
例えば、「お母さんが嫌いなんです」という心の部分を出す場合、「そんなこと言うもんじゃないよ」と否定されると、その人は心の中をズタボロにされてしまうでしょう。クライエントの触れたくない部分を大切に扱える繊細さ、外科医が患者の臓器を大切に扱うような丁寧さとセンスが必要なのです。

そして「新しいやり方を植え付ける」のも同様です。その人が今現在している行動は「人生の中で十分役立った」から使われているのです。「気持ちを表現したことがない」ということは、それがその人の生き方にかなり役立っていた証拠なのです。

「気持ちを表現したことがない人」が「気持ちを伝えた」結果、失敗して「やっぱり私には無理だ」と引きこもってしまうことも十分考えられます。そこからリスカや自殺を考えるケースもあります。それだけ、その人の人生の中で培ってきたやり方を変えていくのは危険なのです。基本は徐々にできる範囲から、そして「気持ちを伝えたい」という目標をしっかりと意識するような関わりをしていかないと本当に危険なのです。

さて、結論を言うと私は

カウンセリングは、状況や気持ちの整理
心理療法は、人生や心に深く介入していくやり方の総称

という区別をしています。

ただ、整理ができると当然ですが生き方が変わるケースもあります。整理がその人の人生に介入するのです。
また、人生や心に深く介入する場合、しっかりとその人の生き方や置かれている状況を整理しないといけません。

その意味ではカウンセリングと心理療法は別々のものではなく、むしろ連続してつながっているものだといえます。また、カウンセリングをして心理療法をして、カウンセリング・・・とつながっていくこともあります。
私が区別するのは、「今は整理なのか、介入なのか」と自分の立ち位置を見定めるためというのが大きいです。一つの物差しとしての区別ですね。


以上が私なりの区別の仕方です。いかがでしょうか。
皆さんの感想や意見等またお待ちしています。

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2014.03.09 Sun l カウンセリング考察 l コメント (2) トラックバック (0) l top
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コメント

No title
蔵田さん、コメントありがとうございます。
私も改めて学ぶことも多く、勉強になりました。
また、ちょこちょこ意見交換しましょう!!
2014.03.09 Sun l 田中勝悟. URL l 編集
分かりやすかったです。
田中先生、分かりやすいご説明に納得しました。
特に「危険性」というご指摘は肝に銘じておきます。
これからも機会があれば、こういう根本的な(?)な問いの投げかけをお願いします!
2014.03.09 Sun l 蔵田誠. URL l 編集

 

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