2012
01/25
水
選択理論ではロールプレイを通して、選択理論的な考え方や関わり方を学びます。
ロールプレイの基本はなるべくクライエントの上質世界を共有する、クリアにすることです。
その上で、クライエントにとってどんな行為や思考を選択すれば今よりも良い状態になれるかを計画していくことが基本的な進め方です。
その上で、特に気を付けないといけないことがあります。
それは、セラピスト役はクライエント役にできるだけ丁寧に関わるという姿勢です。
上質世界に何があるのかをできるだけ共有できるように、できるだけ丁寧にクライエントの話を聴くことがロールプレイを上達させていくためにとても大切な要素となります。
上質世界とはとても曖昧ですぐに変化するものです。
例えば、このことを話したかったが、少したってどうでもよくなった経験は誰でもお持ちだと思います。
これはその人の上質世界にあった「この人にこれを話したいという気持ち」が変化したことを示します。
そのため、ロールプレイではその人が今話したいテーマや内容をゆっくりと丁寧に聞いていく姿勢が必要です。
そうしていく中で、徐々に「このクライエントはこういう人でこうなりたいのかな?」ということが見えてきます。
それをさらに聴き続けると、カウンセラーの中に出てきた思いがかなり明確になってきます。
この段階で初めて上質世界を共有することができたのだと言えます。
クライエントが見えてくるのです。
また、ここまで来てやっとクライエントに伝えることができる、つまりクライエントが受け止めてくれるアドバイスや助言がカウンセラーの中に見えてきて、伝えることが可能となります。
初めのうちはこの段階にたどり着くのにかなりの練習が必要となります。
ただ、上質世界を聴くのではなく、相手の上質世界にあるものとどうなりたいのかという思いと、現実とのズレが起こってしんどいという状況とを丁寧に整理していくように聴いていくことがコツです。
このやり方をもっと深めることができれば、短時間で上質世界を共有していくことができますし、カウンセリングや様々な人間関係を良くしていくことに応用していくことができます。
あくまでも基本は丁寧に聴くことです。
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