2014
09/12
金
いつもブログ読んでいただいてありがとうございます。
性格は生まれつきか育ちか・・・これは心理学でも結構大きく取り上げられているトピックですね。
これは対人援助職についている人は覚えておいてほしいところですが、人間の性格には絶対に変わらない性格の部分というのが必ずあります。生まれつき決まっている性格の部分です。
そして、環境や育ちによって変わってくる性格の人もいます。
私は人間の性格というのは、この生まれつきの性格に育ちがプラスされて形成すると考えています。
そして、環境や役割に応じて行動を選択するので、その時その場で、その人の性格は全く変わってしまうように見えます。
この辺りをしっかりと理解できるようになると、「この人はこういう生き方ができるともっといいんだろうなあ」というのがはっきりと見えてくるようになります。
ではどういう生き方ができるようになればいいかというと、それは「生まれつき性格に合った生き方」です。
ただ、残念ですが、多くの人はこの生まれつき性格がわからないことが多く、自分らしい生き方ができないで苦しんでいることが多いです。
例えば、一人で過ごす時間が多い方が「生まれつき性格」には合っているのに、「誰かと仲良しでいないといけない・・・」と思ってしまい、絶えず誰か友達といるような生活を送る人がいます。
そうした人は自分のプライバシーがないことで圧迫感というか苦しい感じを抱いているのですが、「そんなことを感じる自分は変だ。ダメだ」と逆にそう感じる自分を責めている場合もあります。
この辺り、テレビやネットのメディアの影響も大きいかもしれません。
芸能界を見ると、「みんな一緒に過ごせる時間があるのが人間の幸せだ」というメッセージが随所にありますからね。
ちなみにこの価値観は一部の人間には通じますが、一部の生まれつき性格の人間には受け付けられません。
また、親や友達を見て「友達が多い方が良いんだろうな」と思う中で育ってきたことも大きいかもしれません。
そうした周りの価値観と本来の自分らしさとの間で、苦しんでいる人は大変多いです。
実は心理的なうつで苦しんでいる人は、この自分らしさが活かせない・わからない人が結構多いんです。
そんな人たちが少しでも自分らしさを取り戻す取り組みを支えるのもカウンセラーの役目だと思います。
さて、来週9月20日の土曜日に、日本選択理論心理学会 尼崎支部の尼崎研究会があります。
リードは私の師匠である里見先生がしていただけます。
私は選択理論の視点から生まれつき性格を見ているのですが、これは里見先生から教わったところが大きいです。
9月の研究会では、里見先生が選択理論の視点から、生まれつきの性格(基本的欲求)、そして環境や育ちの中でどうやって性格が作られるのかをお話してくれます。
興味ある方、どうぞご参加ください。
2014年9月尼崎研究会のご案内はこちら
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