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ここ数年の間、カウンセリング界では認知行動療法が大変ブームになっています。

私も一度ブームに乗って、認知行動療法をカウンセリングに取り入れた時期がありましたが、今ではあまり認知行動療法は取り入れていません。

その理由は、何というか表面的な部分だけで、終わってしまう感じがして、「あまりカウンセリングっぽくないなあ」という感じがしたからです。

認知行動療法は確かにわかりやすく、「こうすればうつ病が治る」「パニック障害が改善する」というのが明快にされています。また、エビデンス(科学的な実績)もしっかりとあり、科学的なエッセンスに則った治療が可能であるということで、大きな支持を得ているのが特徴です。

また、日常生活表、不安階層表、行動振り返りシートといった整理票を始めとして、科学的に実証されたノウハウを駆使することでクライエントの心理的な改善を図ります。

そうした背景もあって、医師が行う場合に限りということで、認知行動療法は保険適用されています。
(まあ、実際認知行動療法が行える医師は少ないですが)

ただ、私は認知行動療法ほど臨床的なスキルやセンスが問われるものはないと思います。
「こうすれば治る」というのが明確だからこそ、クライエントに応じてそのノウハウを使い分けることが必要です。

これは、クライエントが「どうなれば治るのか」という見極めと、クライエントにとって必要な支援は何かをカウンセリングの中で見極めることが必要だということです。

それを無視して、「うつ病だからまず思考の修正から行きましょう」と強引に進めると、とんでもないことになります。
「あなたは認知の歪みを修正しないといけないね」と無責任言われてしまって、傷ついてしまうクライエントもいるくらいです。

恐らく、今後スキルの乏しい臨床家によって認知行動療法で悪化するクライエントが増えるのではないかと思います。

まだまだ認知行動療法のブームは終わらないでしょうが、いずれ認知行動療法は落ち目に入っていくのではないかと思います。

なので、このブログをご覧の方は「認知行動療法だから治る・大丈夫」と安易に思わないでいただければと思います。
ただ、認知行動療法はダメな心理療法だとは思っていません。
これが合うという人がいることも事実ですし、エビデンスがある以上、非常に有効な心理療法の一つであす。

しかし、これは大切なことですが、心理療法・カウンセリングは「この技法・理論だからいい」というのではなく、「このカウンセラーだからいい」とカウンセラーのセンスや人と成りに大きく左右されます。

私がここで言いたいのは、単純に「認知行動療法だからいい」というのではなく、カウンセラーの人柄や相性・印象を総合して、カウンセリングを受けていただければということです。

あなたがよきカウンセラーと出会い、人生の一歩を踏み出すのを心より祈っています。




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2014.09.27 Sat l カウンセリング考察 l コメント (2) トラックバック (0) l top
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コメント

Re: No title
原田さん、こんにちは。
> 認知行動療法って簡単に言うと「今どんな状況でどうするかをフェアに認識して楽になりましょう」ですよね。

→そういう捉え方で大丈夫です。

> 確かにその通りで上手くいくケースもいっぱいあるんですけど挫かれて、傷ついて、疲れていて、そんな事考える余裕もないクライアントには反発か盲信からの喪失のどちらかになるケースも多いと思うんですよね。

→そうなんです。傷ついている人はノウハウを求めていないことも多いんです。まずは理解してほしいんですよね。そして聴いてほしいんです。センスがない人が認知行動療法をやると、この最初の大事な過程を見落としてしまって、逆にクライエントを傷つけてしまうケースも今後増えてくるのではないかと思います。
(私もそうした痛い経験がありました)

> カウンセリングを学びだして1年になるんですが、主流になってる色んな理論や流派を見てきましたが、カウンセリングマインドを意識してシンプルな傾聴と質問技術の精度を上げていく事がより良くなる最良の方法だとわかりました。

→クライエントから出てくるものを待つのも大切です。私はリアリティセラピーが主流ですが、基本は傾聴と来談者中心療法とセルフ・フォーカシングです。その中でクライエントを理解し、「これかな?」と思ったものを適宜取り入れる様にしています。扉を開くときに、前に進む力を作るときにリアリティセラピーを使うという感じでしょうか。

また、ご都合合えば研究会にいらしてくださいね。
原田さんのコメントは私としても自分を振り返る良い機会になっているので大変ありがたいです。
それでは失礼いたします。

2014.10.01 Wed l 田中勝悟. URL l 編集
No title
認知行動療法って簡単に言うと「今どんな状況でどうするかをフェアに認識して楽になりましょう」ですよね。

確かにその通りで上手くいくケースもいっぱいあるんですけど挫かれて、傷ついて、疲れていて、そんな事考える余裕もないクライアントには反発か盲信からの喪失のどちらかになるケースも多いと思うんですよね。

人の脳は因果論でしか物を見れない性質があるので、それが本質的に正解や真理じゃなくても一回、フロイト、ユング的な原因論のアプローチでしっかり潜って寄り添って、クライアントから何かが出てくるのを待つ事も大事なんだと思いました。

カウンセリングを学びだして1年になるんですが、主流になってる色んな理論や流派を見てきましたが、カウンセリングマインドを意識してシンプルな傾聴と質問技術の精度を上げていく事がより良くなる最良の方法だとわかりました。
2014.10.01 Wed l 原田. URL l 編集

 

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