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こんばんは。
先日、橋本知事が「義務教育にも留年制度を導入する」とニュースで発表されました。
この新しい改革には教育評論家の尾木先生の言葉に影響を受けているとされています。

これについて私自身の私見を書いてみたいと思います。

私個人としては留年制度の導入については賛成です

スクールカウンセラーをしている中で、中学校になっても掛け算や読み書きなど小学校の段階で習得すべきスキルを全く身についていない子供を結構多く見かけます。
その子ども達の全てというわけではないですが、そうした子供の大半は中学校で学ぶ意欲を失い、喜びを見いだせず、授業中も黒板を写す作業をするか、ぼーっとしているかどちらかです。

ちょっと想像してみてください。
仕事をしていて全く仕事の中身がわからず、ただ言われたとおりにしているけれども成果が全くでない状況をイメージしてください。
まあ働いている間は給料が出るので我慢はできそうですが、この状況で仕事に喜びや幸せを見つけるというのはかなり至難の業ではないかと思います。喜びが見いだせない毎日というのは思っている以上にストレスがたまります。
仕事にしても趣味にしても遊びにしても、楽しめるためにはある程度の知識と理解力があってその上で達成感が得れることが大切ではないかと思います。

そのため、子供の幸せを考えるのであれば、学習能力がある程度達成できるまで時間の許す限り教えていこうとする留年制度には概ね賛成というのが私の意見です。


ただし、

導入については現在の教育制度の工夫や改善が必要だと思っています。
安易に到達していないからと言って留年するという考えで行えば、子供に不要な恐怖や競争心を生じさせ、結果として効率のいい学びはできないだろうと思います。恐らく、留年してしまった子供は勉強に対する意欲を伸ばすことは難しくなるでしょう。

私個人としては留年制度を導入するにあたっては次の事柄が前提になると考えています。

それは子供が留年することを抵抗せずに受け入れ、頑張って学んでいきたいと思えるようにしていくためのシステムです。

そのためには、少人数制の指導体制や今までのカリキュラムを見直すなど根本的な改革が必要になってきます。
それはついていけない子どもを取り出して個別指導を行うといった単純なものではありません。
教科学習では能力ごとにクラス分けをして、特にできないクラスでは教員を複数配置する(予算の都合がつかなければ、理解の進んでいる子が率先して補佐に回る)などの工夫が必要になるのではないかと思います。
これはクラス全員で協力し合って学ぼうとする共同学習に通じるものです。

また、授業をする上で大切なのは、子供がただテストでいい点を取るために勉強するというのではなく、勉強することで自分に自信や喜びにつながるなど、目的が見えてくるような学習を展開していくことが必要になります。
子供自身に単元を学習するメリットについて聞いてみてもいいでしょう。
おそらくほとんどの子供は首をかしげるだろうと思います。
勉強する目的を本当に理解している子供はなかなかいないものです。

私としては、効率よく学ぶことができるために必要なのは不安や恐怖を取り除くことであると思っています。そのため、留年制度が単に「できない子供は進級できない」といった罰の印象を与えることは恐怖や不安を増長し、却って逆効果になるのではないかと考えています。

そのため、子供たちが「学びたい」と思えるような教育システムを作り上げることが、留年制度を導入する際の大きなポイントになると思います。

橋本市長にはこの点を十分に理解して留年制度を子供たちのために導入してほしいと思います。
ただ、上述の点からもこれを効率的なものとして導入するためにはかなりの工夫と改善がいりますし、それに伴うエネルギーが必要となりますが・・・。

ちなみに私の意見は以下の本を参考にしています。
グラッサー博士が選択理論をベースにして子供が楽しく学校で学ぶことを通して非行や不登校など教育問題が減少していくことや、またそのための具体的な提案について書かれています。
興味のある方は読んでみてください。新しい教育について一読の価値があります。

あなたの子どもが学校生活で必ず成功する法―なぜ、この学校には落ちこぼれが一人もいないのか?あなたの子どもが学校生活で必ず成功する法―なぜ、この学校には落ちこぼれが一人もいないのか?
(2001/07)
ウイリアム グラッサー、William Glassar 他

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2012.02.23 Thu l その他 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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