2017
01/24
火
久しぶりの投稿ですね。
先日、スクールカウンセラーとして勤務している学校で、学習指導要領の研修会に参加してきました。
参加して本当に良かったです。
学校というのはただ教科書通りに授業をしているところではなく、文部科学省が提唱している学習指導要領に基づいて教育を行っている機関だということが改めて理解できました。
わかりやすく言うと、文部科学省は「この学年になればこれくらいのところはわかるようになってほしい」という教育目標を掲げています。
具体的に言えば、算数でいえば、一年生で足し算と引き算を学び、数の概念を理解させます。それができてやっと2年生では掛け算を覚えることができます。掛け算が理解できれば、割り算を理解し、その後は分数、そして最終的には「割合」を理解するところまで到達します。
「割合」が理解できるようになれば、新聞やニュースの数字を理解することができます。
国語でも、まずは文章には段落でまとめていることを学び、そしてその内容を理解することを学び、最終的には客観的かつ主観も入れながら意見を言えるようにしていくという目標があります。
学校というのは、こうした教育目標を到達していく機関でもあるのです。
先生というのは、自分本位に授業をしているのではないということを理解できて、本当に有意義な研修となりました。
この学習指導要領というのは、スクールカウンセラーをするのではある程度知って置いた方がいいものではないかと思います。
私の個人的な見解ですが、スクールカウンセラーは学校で困っている人を援助する専門家ではあると同時に、子どもたちがしっかりと教育目標を達成できるように援助する専門家でもあると思うのです。
もちろん、そこまでできるスクールカウンセラーは稀ですが、やはり専門職を目指す以上、このような学校が抱えている目標を理解していくことは重要なことです。
単に、心の問題だけではなく、こうした教育にも関心をしっかりと持っておくことも、スクールカウンセラーの専門性であると今回の研修で思いました。
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