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カウンセラーのつぶやき

いつも読んでいただいてありがとうございます。カウンセリングで私が学んだこと、感じたことを書いています。立ち寄られた方が少しでも幸せになっていただければ、とてもうれしく思います。

2019 02/04

アスペルガーが会話をするときどんなことが起こっているか?

今回はアスペルガー症候群、今では自閉症スペクトラム障害とか広汎性発達障害と言われている人たちのことを書いていこうと思います。


私自身、臨床を始めたころは、アスペルガー症候群や高機能自閉症という呼び方が主流でした。



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それから広汎性発達障害という用語が表れてきましたが、医者の中には「アスペルガー障害や高機能自閉症の方が見立てがしやすい」という人もいました。


私自身も自閉症性スペクトラム障害というおおざっぱな括りよりかは、


知能に問題がなくて会話もできるがなかなか人の気持ちに気づきにくい

→アスペルガー障害


知能に問題はないが会話がなかなかできない

→高機能自閉症


と少し細かく見ていった方が見立てがしやすいなあと思っています。


ただ、この辺りは「こういう症状だからアスペルガーだ」とは一概に言えないところも多く、医療現場では自閉症性スペクトラム障害とおおざっぱにした方がやりやすいんだろうなと思います。


さて、アスペルガーの人が空気を読めない、会話がなかなか伝わらないというところですが、彼らの脳内では何が起こっているのでしょうか?


まず、知っておきたいことは、彼らは空気や雰囲気で会話をするということがかなり苦手であることです。


周りの空気を察知して動くということが、彼らにとっては非常に苦手な領域です。


そのため、会話をどうやって把握するかというと、相手の言葉を全部覚えてそのまま受け入れようとします。


例えば、

「今日こんなことがあってね」と嬉しそうに話しかけたとします。


多くの人は、嬉しそうな雰囲気からとりあえず「なんかあったの?」と返すでしょう。


アスペルガーの人は、「こんなことがあった」とまず反芻します。


それから、「今日バスで学校に行こうとしていたら、好きな人とバスで会うことができて、一緒に話ができたんだ。なんか昨日晩御飯一人で食べていて、寂しかったんだとか言ってくれて。

そしてね、いつも何作っているの?と聞いたら、いつもインスタント食品ばかり食べているのかなと思ってたら、お鍋を作ったって言ってたの。ちょっと意外だった。

それから、意気投合して、今度ご飯を食べに行こうって話になって、すっごく嬉しかったよ」


と今日あった嬉しかったことを話してくれるとします。


その時、普通の人なら、「そうなんだ、そりゃよかったね」と返すでしょう。


しかし、アスペルガー系の人は、その人の嬉しかったという気持ちがなかなかつかめません。


とりあえず、話したことを文字にして置き換えようとします。


今日○○君に会って、

晩御飯の話をして、

お鍋の話になって、

それから、ご飯食べに行くことになって・・・


とその人の話したことを反芻します。


嬉しかったとか、良かったことというよりも、話した情報に心がとらわれてしまうのです。


そうすると、上記の例みたいな短い会話であれば覚えることは可能ですが、普通の会話はそんなに短くはありません。


そうです。


すべての会話を覚えるというのはできません。


系列位置効果という心理学用語がありますが、人間が覚えていられるのは、最初か最後だけです。


アスペルガーの人は最初と最後だけ覚えた状態になり、また気持ちや雰囲気を察してというのは苦手なので、どうしても会話がちぐはぐになります。


ひと昔前のコンピューターみたいに、「こういわれたら、こう返して、こういう風に切り替えられたら、こういう風なことを言って・・・」とチャートで会話をしようと試みてしまうのです。


しかも、この会話の応答には雰囲気や空気という要素が抜けています。


本で読んだようなノウハウのみで頭でっかちに会話を進めようとするため、どうしてもずれた応答になってしまいます。


また、アスペルガーの人は「あの人はあの瞬間によくあんな返し方ができるな。そうか、いくつものチャートがあって瞬時に選んでいるんだ。頭がいい人だな」


と会話がうまい人は、チャートが瞬時に作られているんだと思っています。


実際、会話がうまい人というのは、相手の雰囲気を察知するのがうまい人なのですが、アスペルガーの人はそういう風に捉えているのです。


ただ、こういうのは何度も繰り返し練習をしたり、相手の気持ちを考える訓練を繰り返すことで、自然と解消されていきます。


問題は、そうした上記の会話のちぐはぐが多くなると、「なんで自分は空気が読めず、みんなを嫌な思いにさせるんだ」と嫌悪感を募らせ、その結果人との交流を避けようとしてしまうことです。


そうなると、なかなか会話の上達はなかなかできません。


少しでもいいから、人との出会いがあるところに足を運ぶこと。


その中で、最初はしゃべれなくてもいいから、一緒にいて良い気分になる人を探し、その人と会話を続けていくこと、自分のことを認めてくれる先輩や上司、師匠と出会うこと。


前に出ていくうちに、少しずつ自分が変わっていくのが見えてきますよ。



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