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仕事から「心の病」と診断された人と関わることが大変多いです。

うつ病や強迫神経症、対人恐怖症、統合失調症、パニック障害などなど。

その人の話を聴くのですが、その際に私は次のことを注意深く観察します。

「それは本当に心の病ですか?」

その指標として症状を聴く時に、具体的なきっかけや発生時期、既往病、家族の病歴や性格、そして大切なのが「その症状を実際に内科や神経内科などの心療内科以外の病院で検査をして調べたことがあるのか」です。

基本的には医師が病気の有無をチェックするのですが、私自身も再度チェックをしながら進めます。

大抵はきっかけが強すぎてそのために「心の病」になることが多いため、それほど問題にはなりませんが、時には身体の病気がきっかけで心の病になってしまう場合があります。

例えば、パニック発作はストレス以外に循環器系の障害によることもあります。
また、頭痛やめまいはうつでもなりますが、それ以上に脳梗塞などでも起こることがあります。
さらに落ち込みや憂うつ気分は癌や一部の薬の副作用で起こる場合があります。


※ ちなみにうつ状態は心の病気ですが、うつや統合失調症は脳の病気です。つまり身体の病気です。だからこそ、適切な量の薬が症状改善にとても効果を発揮しまし、その見極めはとても重要です。


心理的な原因がないのに、「心の病」であると思って、心の問題を解決しようとするのは症状を悪化させてしまうだけでなく、深刻な問題を生み出してしまいます。

私はその人の症状が心理的なものか否かを判別することを目的として心理検査をすることがありますが、そのうちの何人かは心理的な問題が検査からは全く見られないということがわかりました。
そのことを本人に伝えると、心理的な問題ではないとわかったため、身体的なものとして症状を捉え直し、改善したケースも多くありました。

ただ、身体の病ではあっても、心の状態や悩みなど心の問題からなかなか治らないケースも多々あります。
こうした場合はカウンセリングが役立ちます。

どこまでを身体の病として捉えて治療すればいいか、どこからを心の病として治療すればいいか、その見極めは大変難しいのですが、要は一つの要因だけでなく、幅広い視点を持って自分の病気と向き合う姿勢が大切ではないかと思います。

もちろん、医師やカウンセラーなど治療者として人と接する立場の人達も狭い視点ではなく、なるべく身体と心、幅広い視点を持つことがとても必要でしょう。



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2012.07.04 Wed l 精神科臨床 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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