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心理カウンセラーの田中勝語です。

つい先日、やっとグラッサー博士の「現実療法-精神医学の新しいアプローチ」を読破しました。



値段が5000円に上がっている・・・
私が購入したときは1500円だったのに(汗)


さて、この本の感想ですが、「責任の概念」が現実療法の中核になっているんだと改めて学びなおしました。

選択理論でいう「責任の概念」とは

「相手の欲求充足を邪魔することなく、自分の欲求を満たす生き方」

と定義されています。

これを日本の選択理論心理学の第一人者である柿谷正期先生は

「相手の欲求充足のお手伝いをしながら、自分の欲求を満たす生き方」

と日本人に合うように定義しなおしています。

これはどういうことかというと、相手が不快に思うことなく、自分も気分よく過ごせる生き方を常に実践していこうということです。

特に日本人は「仁」や「忠」という言葉があるように、相手に誠心誠意を尽くす生き方を美徳と考えてしまう傾向があります。

例えば、相手が嫌な気分にならないのであれば自分が損をしても構わないと思った経験はありませんか?相手の気持ちを優先するあまり、自分の気持ちを殺してしまったことはありませんか?
対人恐怖症が日本人特有の疾患と指摘されていることからも、私たちの多くは相手を気にするあまり、自分を押し殺してしまう傾向が強いと思います。

また逆に相手がどうなってもかまわない、自分が満足すれば周りがどうなってもしらないと考えたことはどうでしょうか?いじめ問題がニュースで取り上げられていることからもそうした考えを持つ人も残念ながらいます。

私が選択理論が良いと思う理由の一つがこの「責任の概念」です。
相手のことを考えて、自分のことも考えること。
自分のことだけを考えずに、相手もしっかりと考えること。

このことを突き詰めていくと、最終的にはどう子供をしっかりと躾けていくのかということにつながります。
躾とは文字通り「身を美しくする生き方」を教えることです。礼儀作法とは自分と相手が共に気持ちよく過ごすための最低限のマナーでもあります。
それは上述の「責任ある生き方」をしっかり教えていくことです。これは選択理論以外の心理学やカウンセリング理論ではあまり触れられていないものです。

私たちは誰でも嫌なことがあります。しかし、それから逃げてしまうと心身に不適応な症状が出てきます。精神疾患の大半は嫌なことから逃げてしまった結果であることが多いです。
言い方を変えれば、「逃げる以外のやり方がわからない」からというのもあります。

現実療法ではカウンセラーはクライエントが嫌なことが逃げず、責任を持って人生に対処すること、また身近な人たちに対して責任を持って関わっていくことを教えていきます。そしてその責任からは逃げられないし、逃げれば一生不幸な人生を歩むことになること、また自分が選択したものを相手のせいにすることはできないということも繰り返し教えます。

そのためには、カウンセラー自身が「責任ある生き方」をしっかりと知ることが必要です。つまり、周りの人と責任を持って関わる術をしっかりと身に着け、また自分が選択した人生に対して責任を持って取り組んでいく姿勢です。

そのため、現実療法は「言うは易し、行うは難し」です。
カウンセラー自身が「責任ある人生」をいかに実践しているかが問われます。
しかし、その生き方は実践しているうちにやがて幸福で、充実した人生へと必ずつながっていきます。

もし興味があれば、手に取って読んでみてください。
ちなみにリアリティセラピー尼崎勉強会は今週7月21日(土)です。
皆さんのご参加ぜひお待ちしております。

リアリティセラピー尼崎支部勉強会

リアリティーセラピー尼崎支部HP


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2012.07.18 Wed l 選択理論 l コメント (2) トラックバック (0) l top
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コメント

No title
やまもとさん、コメントありがとうございます。

外的コントロールの信条では、「相手が言ったことに私は振り回されて当然だ」というところがあります。

しかし、内的コントロール心理学の信条になると「相手が言ったことに振り回されるかどうかは自分で選べる」になります。

そのため、選択理論では「相手が理不尽でもこちらがどうできるかは自分で選ぶことができる」という生き方を推奨しています。

例えば、「断る」「逃げる」「代替え案を提案する」「他の逃げ道をあらかじめ作っておく」「それでも無理なら転職をまずは考える」などの選択肢がまずは考えられると思います。
しかし、ただ闇雲に選択すればいいというわけではありません。しっかりと「自分がどうなりたいか」(これを上質世界と呼びます)をクリアにしてそのために最善の行動を選択していくことが大切です。

これが選択理論の面白さでもあり、難しさでもあります。非常に貴重なご意見ありがとうございました。またこのことはどこかでブログで取り上げたいと思います。
2013.08.16 Fri l 田中勝悟. URL l 編集
すごい、難しいですね。
こちらが気を付けて接していても、相手が理不尽な場合はどうしたら良いのだろうと思います。
特に仕事、職場などはありがちだと思うのです。パワハラだったり、成果結果が良くないと他の人に押し付けたりするケースはたくさん有りますよね。

2013.08.16 Fri l やまもと みちえ. URL l 編集

 

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