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心理カウンセラーの田中勝語です。

前回、薬物療法は適切な医師のもとで、適切な量をしっかりと服用すればかなり有効なやり方であると述べました。

薬物療法は有効か?

ただ、薬物療法は対処療法でもあるため、それだけでは改善が難しい場合も当然あります。

私が患者さんによくお話しているのは、薬物療法は風邪薬みたいなもので、風邪をしっかりと治そうと思えば、しっかりと栄養を取り、ゆっくり休養をとり、汗をかいたらは服を着替えるなど、自分で努力をしないといけない部分もあることを伝えます。

つまり、薬物療法と並行して、病気を改善させるような行動を起こしていくことが大切です。

そのため、医師の薬物療法を行いつつ、カウンセリングや心理療法を受けることで、なぜ自分がこの病気に陥ったのか、改善するためにはどんなことをしていけばいいか、また自分がどういう人間でどうなるとしんどくなるのかを理解し、実践していけるようにしていくことが必要です。
薬物療法とカウンセリングは車の両輪みたいなものであり、それらが上手く機能することで精神疾患は改善しやすくなります。


これはをうつ病の例に当てはめてみましょう。
うつ病は脳内のセロトニンの分泌が減少することが知られています。
セロトニンとは睡眠や生活リズム、意欲集中などに関する神経伝達物質です。
セロトニンが減少することでこれらにも影響を及ぼし、睡眠障害、意欲減退、落ち込み、憂うつ感などのうつ症状を出すといわれています。

薬物療法ではセロトニンが受容体に過度に取り込まれるのを阻害することで、脳内のセロトニンが適切な量になることで精神面や身体面での安定や改善を図ることを目的として行われます。

このことからも適切な量の薬物であれば、症状改善は可能であるといえます。


しかし

うつ病であれば薬物のみで功を奏しますが、大半の人は何らかのきっかけや、満たされなさなど、日常のストレスが積み重なってうつ状態を生じていることが多々あります。

※ちなみにうつ病は脳の異常によりうつ症状が出ている状態ですが、うつ状態とは心理的なストレスやきっかけのためにうつ症状が出ている状態です。

例えば、仕事がたまってきいても誰かに助けを求めることができず、深夜残業して仕事をし続けた結果、過労でうつ状態になったとします。おそらく抗うつ薬の服用で症状は改善はしますが、薬物療法だけでは難しいかもしれません。

なぜなら、このケースの人は自分の許容範囲が全くわからないまま抱え込んでしまうパターンを持っているのかもしれません。もしくは、あまり人に頼ることが難しい性格の持ち主かもしれません。
どちらにしても、自分一人で抱え込んでしまうというやり方を見直していかないと、職場で同じ失敗を重ねてしまう可能性は高いのではないかと思います。
(実際に、こういうケースの患者さんの多くはこれらの理由から「職場に戻ることへの不安」を訴えられます。)

カウンセリングでは、その人が職場でどういうパターンを持っていて、どういう要因でストレスを抱え込んでしまったのか、その要因を整理していきます。その上で、どういう思考や行動を切り替えていけば、ストレスを抱え込まず、うつ状態に陥らないかをカウンセラーと一緒に考えていきます。

このやり方は、主に認知行動療法によりますが、心の病気は薬物だけでなく、自分を見つめ整理していくことで、どう今の状態を改善していくかを考えて、実践していくことが必要です。

もし、精神科でうつ病やパニック障害の治療を2年以上受けていて、効果がないと感じておられる方は一度カウンセリングをお勧めします。特に精神医学に詳しいカウンセラーがいいでしょう。

ただ、主治医に無断で受けに行くのではなく、主治医に一度相談してから受けた方がいいでしょう。
(精神疾患の中にはあまりカウンセリングが有効でないケースもあり、そのためにも主治医の判断は必要だと思います。)





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2012.07.21 Sat l 精神科臨床 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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