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心理カウンセラーの田中勝悟です。

先日は小・中学校のカウンセリングマインド研修の講師をしてきました。
(ちなみにスクールカウンセラーの業務の中に教職員への研修というのがあります)
テーマは「発達障害」でしたが、参加された先生方も熱心に聴いてくれ、またワークに参加してくれて、私自身としても充実した学びの時間を過ごすことができました。


今回はそれに絡んでですが、「9歳の壁」についての話です。
「9歳の壁(10歳の壁とも呼ばれますが)」とは9歳・10歳の年齢が学力をつけていく際に大きな壁となる時期であるということです。
この時期は丁度小学校3・4年生、つまり中学年です。この学年になると授業が急に頭で考えて処理をする内容になります。つまり難易度が上がる時期です。

例えば、小学校低学年では算数では数を数える、簡単な数字の計算をする、九九を覚えるなど、目で見える範囲の数を使って学習します。また国語では作文では「昨日誰と何をした」と非常に具体的なことを書く練習をします。

しかし、中学年になると割り算や分数、概算など実際に頭の中で考えて処理をしないといけない内容になります。また、国語でも「筆者が言いたいことは何か」など、文章を読みながら筆者の意図をイメージするようなことも出てきます。

つまり、具体的に目で見たものを判断するだけでなく、頭の中で考えないとわからないような難しい内容になっていくのです。この時期の学力をつけていく過程で、割とスムーズにいく子もいれば、なかなか理解ができない子も出てきます。子どもたちにとってあまりにも抽象的なので、どう理解していいのかそこでつまずいてしまう子もいます。


私の経験から言えば、この9歳の壁を乗り越えたかどうかでその後の学校生活の適応や支援の仕方が大きく異なってくることがあります。

例えば、中学校の不登校ではこの9歳の壁を乗り越えたかどうかで対応や支援の仕方が大きく変わってきます。
年齢相応の学力があればカウンセリングや本に書いているような支援で上手くいくケースは多いです。

しかし、学力が小学校3年生以下の学力しか行かない場合、カウンセリングや保護者支援、教職員の熱心な関わりだけで改善することはほとんどありません。その子は周りの働き掛けで、無事再登校できたとしても、授業時間はは全くわからず苦痛に満ちた時間です。そのため、学校に行くことが苦痛になりすぐに不登校に戻ります。

そのため、不登校支援では学力がどれくらいあるのか、つまり学力から知能レベルがどれくらいあるのかをしっかりと見極めることはとても大切です。

もし知能レベルが小学校3年生以下の不登校である場合は、本に書いている不登校対応では限界が出ます。その時は特別支援教育や特使学級への入級も視野に入れた支援を考えないといけません。
また、その際はできる限り子供や保護者が納得できるように説明することが大切です。特に子供が納得できないのに、そのような支援を強引にしてしまうと子供の反発にあい、より一層学校に拒絶感を示しがちです。


このように9歳の壁を越えているかどうかという見方は、子供を支えていく際に非常に重要なものです。
この視点は是非覚えていて損はないと思います。

ただ注意しておいてほしいのはこういう知見があるからと言って「じゃあ、学力を伸ばせばある程度の問題が解決できるようになるのか」ということではありません。
そうではなく、その視点を持つということで子供たちを支援する大きなヒントが見つかることがあるということです。

今回は学力が子どもを支えていくために大切な視点を提供するというお話をさせていただきました。




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2012.08.02 Thu l 夫婦・親子・家族 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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