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心理カウンセラーの田中勝悟です。
真夏日が続く中いかがお過ごしでしょうか?

私は8月4日と5日はスクールカウンセラーの全国研修会に参加してきました。私としては非常に密度の濃い学びができました。

今回はカウンセリングの限界(3)です。

前回はこちら
カウンセリングの限界(1)
カウンセリングの限界(2)

前回から、大分期間が空いてしまいました(汗)。
ちなみに今回で最後です。

カウンセリングがなかなか続かないタイプのクライエントの区分けとして「そもそもカウンセリングでは解決しないことで相談に来ている人」というのがあります。

カウンセリングで解決しない問題とはどのようなものをイメージしますか?
ここで言いたいのはカウンセリングは万能ではないということです。

例えば、いじめられて困っている、DVを受けているという相談はカウンセリングだけでは限界があります。まず、これらの現実を何とかしないと状況は悪化したままです。

そのため、私の場合、いじめ相談を受けた場合は、子どもの了承を得たうえで先生に対応を求めることが多いです。DVを受けている場合、特に結婚しているケースでは、DVの程度にもよりますが、クライエントに行政の相談機関を進めることもあります。もしくは家裁や弁護士に相談した方がいいでしょう。

クライエントの身の危険があるようなケースではカウンセリングではなく、警察や行政などしかるべき場所に行くように勧めます。

また、借金問題を解決するためにカウンセリングを訪れるケースもあります。借金をする理由が心理的な問題(例えばギャンブル依存やノーと言えずに進められるまま購入してしまい自己破産するケース)であれば、カウンセリングの範疇ですが、単に借金を解決する方法を相談しにきたというケースではカウンセラーよりも弁護士は法律事務所に相談した方がいいです。

また、体の病気を治すためにカウンセリングを受けたいというケースはカウンセリングではなく医療の領域です。

虐待であれば児童相談所の介入が必要となります。

カウンセリングでは自分の問題を自分で解決できるように援助することしかできません。
これらのケースでは十分にお話を伺った上で、クライエントが然るべき援助機関に相談に行けるように整理し、促すようにしています。

クライエントがどこに相談に行けばスムーズに今の問題を解決できるかわかるという意味ではカウンセリングは有効でしょう。しかし、カウンセリングだけで解決しようとすればするほど、これらのケースでは泥沼にはまり込んでしまいます。


逆に言えば、カウンセラーはクライエントがカウンセリングで改善が可能かどうか、もし難しいようであればどの援助機関を訪れたら解決の糸口が見えるのかを的確に把握し、助言できる能力が必要であるということです。

何でもカウンセリングで解決できると考えているカウンセラーを私は信用できません。
カウンセリングでできることはクライエントが自分の足で問題を解決できるよう支えることであり、カウンセリングの範疇を超えた援助ができると思っているカウンセラーはやがてクライエントを不幸にさせてしまうでしょう。

もちろん、クライエントが何をすればいいのかわかり、次の一歩を踏み出すお手伝いができるのであれば、それはカウンセリングとして機能はできると思います。

私たちカウンセラーがカウンセリングで「できること」「できないこと」を十分に区別していくことはその意味でも大変重要です。でないと、クライエントと一緒に泥沼にはまり込んでしまい、より被害を与えていくことになってしまいかねません。


カウンセリングの限界について書いてきましたが、どちらかと言えばカウンセラーに対する注意書きになってしまいました。

カウンセリングは優秀なカウンセラーであれば、とても有効な方法です。私自身、カウンセリングをしていて、薬が激減した方を何度も見ていますし、また事前にカウンセリングを受けることで精神疾患を未然に防げた事例もあります。「カウンセリングを受けていたら、ここまでひどくならなかったのに」と考えてしまうケースもあります。

その一方で、カウンセリングには副作用もあります。大抵はこれらの限界を無視してカウンセリングを続けた結果、余計に混乱してしまい、状況や症状が悪化したように思います。そのため、カウンセラーはこれらの限界を十分に知っておく必要があるのではないかと考えます。


読んでくれた方が「カウンセリングにも限界があるんだ」「カウンセリングとはこういうことをメインにしていくんだ」と少しでもイメージしてもらえたら幸いです。
そして、カウンセリングを受けることはとても有効です。もし悩んでいたら、専門家に相談してみてください。それで少しでも心が軽くなれば、前を向いて歩こうと思えるものです。その積み重ねがあなたの人生をより良いものにできると私は信じています。
またカウンセリングでは限界がある場合は、どういう機関に行けば良いかしっかりとアドバイスしてくれます。

今回はかなり踏み込んだ話をしたのではないかと思います。
また皆さんの感想や質問をお待ちしております。

※いつも読んでいただいてありがとうございます。
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2012.08.06 Mon l カウンセリング考察 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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