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心理カウンセラーの田中勝悟です。
今回は私が思ったことをそのまま書来たいと思います。
(まあ、いつもと同じですが)

アスぺルガー障害(自閉症スペクトラム)という名前が出るようになって久しくなりました。今でも患者さんが「私アスペルガーですか?」と相談しにきたり、学校でもそのような子どもの対応に苦慮している教師の姿が多々見られます。

日本ではアスペルガー障害と聞くと、どうも否定的なニュアンスを持たれがちです。空気が読めない、変なこだわりを持っている、社会性がない・・・まあ社会に適応しにくいというイメージが強いだろうと思います。

ちなみに、欧米ではかなり肯定的に見られています。
前ニュージーランドの方が「僕の弟はアスペルガーなんだ!!」と誇らしげに語っていたのを思い出します。欧米では「特別な才能を持った素晴らしい人」と見られることが多いようです。

そのため、欧米では彼らが生きやすい配慮がかなりされています。例えば、アメリカのマクドナルドはアスペルガー障害の方が働きやすい取り組みを会社全体でしています。具体的には、「ハンバーガーは15分後には必ず捨てる」とか視覚的な配慮がシステマティックにされています。

また欧米では個性を尊重する文化があります。「個性を尊重」というと聞こえはいいですが、それは自己主張ができないと受け入れてもらえない文化と言うことです。そして欧米では自分の意見を言う時には必ず理由も言わないといけません。嫌なら嫌な理由もしっかりと伝える必要があるのです。

逆に日本ではこうはいきません。日本は個よりも集団を尊重する文化です。その最たるものは「相手の空気や場の流れをしっかりと読む」「相手の気持ちを察する」というところでしょう。日本では集団の空気を読まないと生きてはいけません。

欧米では会社が不正をすると社員がかならず摘発をするのですが、日本ではなかなかそれができにくい面があります。「思ったことをすればいいのに」と思っても、集団を考えると自然にブレーキを踏んでしまうというのが日本人の特性だと言えます。


そうです。日本の文化というのはアスペルガーにはかなり過ごしにくいところがあります。上記のことはアスペルガーにとって苦手分野です。彼らと会っていると本当に日本は彼らにとって生きづらいんだなと思うことが多々あります。

しかし、だからといって
「アスペルガーだから日本は生きづらいのは仕方がないよね」という分けではありません
(ここすごく大事なところです)

生きづらいよりも、少しでも生きやすい方が良いに決まっています。
もちろん、それには周りの理解が必要です。
そして周りの理解だけではありません。
アスペルガー当事者も周りのことを理解していくことが必要なのです。

「いや、それができないのがアスペルガーじゃないの?」
という声も聞かれます。
しかし、「できないことをできるようにする」ことが障害者教育ではないかと思います。できないままであれば、より一層困難な状況に陥ります。
社会はできない人に対して寛容ではありません。
アスペルガーの人は日本がどういう文化の国かを知り、その中で生きていく術を身につけていく必要があります。具体的にどうすればいいかは、文章が長くなるのであえて書きませんが、日本で生きにくいのがわかっているからこそ、どうすれば生きやすくなるのかを考えていくことが大切だと思うのです。



↑日本の文化の特徴と言う面について参考にさせて頂きました。メールの特徴に書かれている本ですが、後半は日本人の対人関係のあり方の変化について書いています。10年前の本ですが、非常にうなずくことばかりです。世代間のコミュニケーション、今の若者や年配の上司との会話に悩んでいる人はぜひ読んでみることお勧めします。



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2013.05.25 Sat l 発達障害 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

以前お話ししましたが、去年から療育の仕事をさせてもらっています。

参照:コロロの研修会に参加してきました

私はスクールカウンセラーとして、療育スタッフとして障害を持った子ども達に接する機会があります。そのため、教育現場での支援と、発達障害施設での支援の在り方を同時に経験させてもらっています。

その経験からで言えば、療育と障害児教育は全くの別物と言うのが私の印象です。療育とは治療教育のことで、脳の発達を促していくのが目的です。
そのため、脳の発達を促すような課題をしていくことが中心になります。例えば、サーキット遊びやリズム運動などは脳の感覚野や運動野の発達を促すことが目的となります。

その一方で、教育とは教えていくことです。障害を持った子どもが少しでも生きていくために、できることを増やしていくことが教育です。これには字を覚える、単語を覚える、計算を覚える、買い物を覚えるなども含まれます。

両者は目的が違うため本来は別物ですが、実際にはお互いに混ぜ合わせた感じで行われていることがほとんどです。例えば、「料理を作る」ということは料理の工程ややり方を学ぶという教育の面と同時に、色やにおい、味など五感を刺激する側面、つまり脳を刺激する療育としての側面があります。

私の感覚では療育と教育を分けた上でバランスよく取り入れている関わりをしている人ほど、子どもがしっかりと伸びる印象があります。
逆に教育か療育のどちらかの側面だけしか見ていない人の場合は余り伸びが悪いという感じです。

ちなみに、私の場合は昔遊び(けん玉、ビー玉、おはじき、折り紙、コマなど)を療育として取り入れることが多いです。実は昔の遊びと言うのは脳をフルに刺激させる遊びが結構あります。私の経験では、将棋をするだけで言葉がスムーズに話すことが出来るようになった子供もいます。

療育と教育と言う両者をしっかりと意識したうえで、お互いの良いところをしっかりと取り入れて、子どもの支援に役立たせていきたいものです。

あと・・・
特別支援教育と言うのがありますが、これは子どもの発達の個人差を見極めたうえで、しっかりと配慮しながら教育をしていこうというものです。「特別な教育や支援をしていこう」という意味ではありません。
ただ、子どもの特徴をしっかりと捉えた上で、きちんと配慮して関わっていく、少し丁寧にわかりやすい授業を心がけていくというのが本来の意味です。
なので、先ほどの療育と教育とはまた意味合いが異なりますし、単純に療育を教育に取り入れたものというわけでもありません。要はそれらをどう使いこなしていけるかですね。

私自身も精進していきたいと思います。



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2013.02.28 Thu l 発達障害 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

発達障害ですが、アスペルガーやADHD、LDなどが教育現場で聴かれるようになってかなりの年月が経ちました。確か、平成19年が特別支援教育が施行された日だったので、6年近く経っていると思います。

その中でいろんな疑問や現場の混乱の声を聴いてきました。
具体的には
「あれは性格や躾の問題ではないのか?」
「単なるわがままなのでは?」

私が聴いた話では、担任が変わったとたんにクラスで荒れだし、病院で検査を取ったら「発達障害だった」という声もあります。その講師の先生は「見過ごされていた発達障害の例」と話していましたが、単に相性の問題ではないかと思うのは私だけでしょうか

近年は「発達障害ではないか?」と心療内科を訪れる患者さんも増えてきつつあります。

ちなみに発達障害がどれだけの割合かということですが、広汎性発達障害(自閉性スペクトラム障害)であれば4人に1人はいるだろうという話です。正直な話、それは障害ではなく個性として捉えるものではないかと思ってしまいます。

私は現場でその子の発達障害を理解する際に、以下の3つのポイントで考えるようにしています。

①性格的な問題はないか。
②家庭教育や成育歴の問題はないか。

まず、この2つは外せません。単純に、「教室の外に走り出す子ども=発達障害」と見なすことはまずしません。もしかすると、もともと性格面で気に入らないことがあると我慢できないタイプかもしれません。
この辺りは子どもの基本的欲求を見れば比較的簡単に見分けることができると思います
もしくは、家庭環境が安定しておらずで情緒が不安定なのかもしれません。中には家庭の事情でそうしたスキルが身についていない場合もあります。

③発達的にアンバランスな面がないか。

その上で発達面をしっかりと見ていくとより良い支援へとつながるのではないかと思います。
例えば、力の欲求が強い子どもは上手く行かないとすぐにパニックになったりやる気をなくしたり、すねたりなどの行動を起こすことがあります。そして、そうした子どもが発達にアンバランスな面が多くあって、できないことが多いとなるとどうでしょうか?恐らくできない事ばかりで、頻繁にパニックを起こすことが予想されます。その場合は本人の力の欲求をいかにして満たせるように指導するかと言う視点で見ていくと良い着眼点が見つかることがあります

その子供の欲求充足と言う視点で支援をしていくこと、そしてその上で、どう発達のアンバランスな面を補っていくかが大切です。

また一口に発達障害と言っても、化学物質過敏症や視覚障害、水銀などいろんな要因が絡んでくることがあります。

例えば、カゼインやグルテンなど特定の物質に反応してしまい、発達障害のような症状を出してしまう人もいます。

参照:息子の自閉症が治った


単に「こういう行動を起こす=発達障害」というくくりでは子どもを支援することはもちろん、実態を把握することも難しくなるでしょう。

やはり性格や家庭環境などの要因もしっかりと見据えた上で子供の実態を知るための材料の一つとして発達障害の概念や知識を使っていきたいものです。



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2013.02.16 Sat l 発達障害 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

明日から神奈川のリアリティセラピー上級講座を受けてきます。
講師はあの柿谷正期先生ですので、どんな講義やワーク、カウンセリングのコツを学べるのか今からとても楽しみです。

去年から発達障害の療育の仕事をしているのですが、最近になって視覚トレーニングの大切さを痛感しています。
その理由は自閉症の子供や発達障害の疑いのある子どものほとんどが目を上手に動かすことができないことが多いからです。

これは例えば、ボールを投げてちゃんとキャッチできるかどうかを見てみるといいと思います。
ボールをキャッチするには、動くボールをしっかりと目を動かし、それに合わせて体を動かすことが必要です。これが弱いと、ボールを目で追うことができず、顔で受け止めたり、ボールが届く前に受けようとしてしまいます。

また黒板の字を板書できない子どもでは、もしかすると上手に目のピントを合わせることが難しいかもしれません。黒板とノートでは目からの距離がことなります。その都度ピントを合わせないといけないため、そのような子供にとってピントを合わすだけで大変な集中力とエネルギーを使うことになります。結果として、授業に集中できない状態になります。

さらに、全体を見るのが難しい子供もいます。どうしても部分だけしか見れず、全体を見ようとするとぐちゃぐちゃになってしまうタイプの子供です。この場合良くあるのが漢字がわからないということですが、ほかにも相手の表情を把握するのが困難になり、結果として気持ちを組むのが難しくなります。

逆に部分をしっかり見つけるのが難しい子供もいます。この場合は、ぶつかったり、物をなくしてしまったり、急にものが消えたように見えてしまったりしてパニックを起こすこともあります。

これらの行動はADHDやアスペルガーの子どもが良く起こすものです。通常学級でも良くみられろと思います。
しかし、よくよく観察してみると、視覚機能に困難が見られることがあります。結果として、状況や周りを上手に把握することができず、適切な対処や行動をとることができない結果、発達障害の症状が見られる場合があります。

「もしかして・・・」と思ったかた、別の角度から見てみると突破口が見えることがあります。
その場合は視覚機能に詳しい医師や専門家、心理士に診てもらうと良いでしょう。


↑の本に視覚障害の見分け方と、視覚トレーニングの方法についてわかりやすく書いています。お勧めです。




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2013.01.10 Thu l 発達障害 l コメント (0) トラックバック (0) l top
心理カウンセラーの田中勝悟です。

今回のタイトルは下記の本の中にあるカリン・セルーシーという方が書いた手記のタイトルです。


アメリカの一部の研究者によれば、自閉症は発達障害ではなく免疫障害の病気であるという見方があります。

例えば、小麦に含まれているグルテンという物質と乳製品に含まれているカゼインは一部の子供にとって、免疫や分解ができないために、麻薬のように脳に作用してしまうことがあるそうです。
その結果、自閉症特有の奇声や常同行動や反射行動の動作、こだわりなどの行為が見られるケースがあります。

そこで、グルテンとカゼインという栄養素を排除した食事をとることで一部の自閉症には改善がみられることがあります。これはGFCFダイエットと呼ばれ、重度の自閉症と医師が診断した子供が数年で普通の子供と変わらない状態になったケースもあるなど、非常に高い効果が望める治療法です。

上記の本では他にも、医師や専門家が知らない自閉症と他の要因との関連や新しい治療法について書かれています。
実は私も全く知らないことばかりで、読みながら「なるほど」とただうなずくばかりでした。

私はカウンセラーですが、最近は分子栄養学も勉強したいなと真剣に考えています。
一つは適切な栄養が取れないとうつ病や統合失調症様の症状が出る場合があります。
選択理論でも適切な栄養を摂取することを非常に重視しています。
まさに「健全な精神は健全な肉体に宿る」です。
どう健全な肉体にできるか、そのヒントが分子栄養学に含まれていると思います。
また、分子栄養学の勉強が進んだら、ブログでもちょこちょこと乗っけてみようかと思います。




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2012.12.21 Fri l 発達障害 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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